通信制高校のレポートはどんな課題が出るのか?取り組むための注意点も紹介します

通信制高校のレポートはどんな課題が出るのか?取り組むための注意点も紹介します

全日制高校は、家で行う課題や、宿題がある高校があります。通信制高校は、自学自習がメインですが、学校から出される課題や宿題等はあるのでしょうか?

通信制高校の課題は、レポートになります。今回は、レポートの話を中心にお伝えしていきます。

通信制高校の卒業の条件

まず、通信制高校の卒業条件についてお伝えします。通信制高校の卒業には、3つの条件があります。1つ目が、高校に3年間以上在籍すること、2つ目が、74単位以上修得すること、3つ目が、特別活動で30単位以上修得することです。

この上記の3つの条件を達成することで、卒業することが可能です。

単位を修得する流れとしては、教科書を読んで、レポートを作成し、スクーリングで授業を受講して、テストで合格点を取るという流れになります。

レポートとは?

通信制高校のレポートは、学校側が、しっかりと教科書の内容が身についているかどうか確認するためのツールになります。

レポートは、大学で提出するような何千文字も書かなければいけないような論述形式のレポートではなく、問題形式のレポートになります。レポートの問題内容は、学校により異なりますが、基本的な問題を出題している学校が多いようです。

レポートは、作成したら学校の方に郵送もしくは、WEBを利用して提出します。

レポートの枚数

レポートがどういうものなのかどうかは、理解していただけたかと思います。レポートはどのくらいの枚数があるのでしょうか?

レポートの枚数は、科目毎に異なります。科目毎の必修科目のレポート枚数は以下になります。

科目 レポート枚数(必修科目)
国語(4単位) 12枚
地歴(4単位) 12枚
公民(2単位) 6枚
数学(4単位) 12枚
理科(4単位) 12枚
保健体育(10単位) 10枚
外国語(4単位) 12枚
家庭(2単位) 6枚
芸術(2単位) 6枚
情報(2単位) 6枚

上記の表を見ると、1単位あたりレポートは3枚ほどの計算になります。通信制高校の卒業には、74単位が必要になるので、レポート数は、222枚になります。また、1年間に修得する単位は、約25単位なので、1年間のレポート数は、75枚ということになります。1か月に直すと、6.3枚になるので、約7枚作成する計算になります。1週間に直すと、1.8枚になるので、約2枚作成する計算になります。

1週間で2枚ほどのレポートを提出するという感じなので、そこまで多くない印象です。

レポートの再提出がある場合がありますので、早めに取り組んで、提出していきましょう。

レポートを提出しないと単位が修得できない

全日制高校は、宿題や課題を提出しなくても、成績が下がるだけで、単位が修得できないということにはならないかもしれません。通信制高校の場合は、レポートを提出しなければ単位を修得できず、卒業できない可能性があります。全日制高校では、一定の成績を取らないと留年ということがありますが、通信制高校には、留年はなく、卒業が遅れるという感じになります。

レポートにわからない問題が出てきたら

通信制高校は、自習がメインになります。そのため、自分で勉強を進めていて、わかりずらい点が出てくると思います。その際は、スクーリングの時に、先生にわからない問題を聞きましょう。スクーリングが年に数日しかなく、学校にあまり通学しない場合は、その学校でオンライン等でわからない問題を質問できるか確認しましょう。

学校選びの際にその学校がどんなフォローをしてくれるのかは確認しておくと良いと思います。

レポートの取り組み方

レポートには、該当の教科書の範囲が書いてあります。そのため、該当箇所の教科書や、参考書を使って、勉強し、知識が入った段階でレポートを作成していきましょう。

レポートは、教科書の内容がほとんどです。そのため、教科書を読んで知識をインプットすれば、レポート作成は難なくクリアできると思います。レポートは今読んだ教科書や参考書の理解度確認として、何も見ないで解くと良いと思います。こういう取り組み方をされることで、レポートを解くことがアウトプットになり、知識が定着しやすくなります。

しかし、単位認定試験があり、その内容は、レポートの中から出されることが多いので、レポート作成の時に、勉強して取り組むと、単位認定試験の時に、少しは楽になるかもしれません。

レポートには提出期限がある

レポートには、提出期限があります。提出期限を守らないと、成績も下がってしまう可能性があります。もし、大学の推薦を狙う場合は、成績が下がってしまうと、推薦をもらえない可能性が高いので、提出期限を守りましょう。また、提出期限を守らないと、卒業が伸びてしまう可能性があります。同学年の生徒と同じタイミングで卒業したい場合も、提出期限を守りましょう。

レポートのレベル

レポートは、教科書の内容がほとんどなので、基本的な内容の問題が多いです。教科書の内容をしっかりと理解できているのかの確認のため、基本的なレベルの問題になっています。

もし、高校を卒業して、大学に進学することを考えている場合は、このレポート作成だけでは、大学受験レベルの知識は身につかないので、レポートを作成する勉強以外に、大学受験の勉強をする必要があります。大学受験を考えている人は、まず高校の先生に相談をしてみてください。大学受験の勉強のサポートをしてくれる場合があります。

特別活動の単位も必要

通信制高校の卒業の条件の1つとして、特別活動で30単位以上修得することがあります。

特別活動は、体育祭、文化祭、修学旅行等の学校行事や、ホームルームのことを指します。

特別活動は、卒業の条件の1つなので、必ず修得しなければなりません。この特別活動の単位は、レポートがないため、スクーリングに参加して、単位を修得するという流れになります。

レポートを溜めないようにするには

レポートは、単位を修得するのに必ず提出しなければなりません。単位を修得できないと、最悪の場合、卒業できない可能性もあるので、注意が必要です。ここでは、レポートを溜めないようにするためにすることについてお伝えしていきます。

勉強したらすぐレポートを作成する

勉強したらすぐにレポートを作成するルーティンを作りましょう。すぐレポートを作成することでレポートが溜まることを防げます。ここで、明日で良いかとなってしまうと、すぐにレポートが溜まり、レポートが溜まりすぎると、やる気もなくなってしまうので、早めに取り組むことが重要です。

わからないところは、すぐ質問する

レポートを作成していて、わからない問題に当たる時もあると思います。その時に、すぐ先生に聞ける環境があれば、積極的に質問していきましょう。後でまとめて質問をするという感じだと、できてないレポートが溜まっていってしまいます。やはり溜まったレポートを見るとやる気もなくなるので、早めに取り組んでいくことが重要です。

まとめ

通信制高校のレポートについてお伝えしました。レポートは、単位を修得するのに必要になりますので、提出期限を守って、提出しましょう。レポートは、取り組む前に教科書や参考書を読んで、理解して、知識をインプットした上で、理解度の確認としてレポートを解くと、アウトプットになるので、知識が定着しやすくなります。レポートのレベルは、教科書の内容の確認になるため、基本的な内容がほとんどです。もし、わからない問題があれば、積極的に学校を利用して、解決していきましょう。レポートはあまり溜めないことが重要です。溜めてしまうと、やる気も落ちてしまいますし、提出期限を過ぎてしまうと、成績にも影響するので、さっさと終わらせていきましょう。