全日制高校には、校則があります。通信制高校も全日制高校と同様、校則があります。しかし、全日制高校と比べると、そこまで細かい校則は設定されていないようです。今回は、通信制高校の校則についてお伝えしていきます。
通信制高校の校則
①制服
ほとんどの全日制高校では制服を着て、学校に登校します。中には、私服可の学校もあります。
通信制高校には、制服はありますが、必ず制服を着ないといけないわけではなく、私服も可という学校が多いです。中には、有名ブランドのセシルマクビーがプロデュースした制服がある学校もあります。おしゃれも楽しめるようになっています。自分の好きな服装で登校し、学校に通うモチベーション維持に役立てるようにしましょう。
社会的マナーやモラル、礼儀については学校でしっかりと指導が行われているようです。
②頭髪
頭髪に関して校則で規制している全日制高校は、多くあります。その内のほとんどの学校で、ツーブロック・パーマ・変形刈り等の髪型を規制しています。このように、全日制高校は、頭髪に関して校則が厳しい印象があります。通信制高校は、髪型が自由な学校が多いです。学校によっては、髪を染めることを一切認めていない学校もありますので、どういう校則があるのか、学校にしっかりと確認しましょう。
また、通信制高校の入試には、面接があることが多いです。入試の面接では、黒髪の方が印象が良くなります。面接でマイナスな印象を与えないように、黒髪で、アクセサリーもなるべくしない方が良いでしょう。
③スマホの持ち込み
スマートフォンを使って、勉強ができるので、多くの学校でスマートフォンの持ち込みが許可されています。スマートフォンは、授業や勉強のわからないことを検索する時や、黒板に書いてある内容を写真で撮る時、勉強時間や試験のスケジュール管理に使用するようです。
通信制高校でも、スマホの持ち込みは禁止されていません。しかし、授業中では、マナーモードにするなどのマナーを守りましょう。通信制高校の中には、映像授業や、オンラインでの授業を提供している学校もあります。その際に、スマホ等で授業を受けている人もいるようです。
④運転免許の取得
運転免許は、普通二輪なら16歳以上、普通車は、18歳以上であれば取得可能です。早い人では、高1生で普通二輪免許が取得でき、高3生で普通車の免許が取得できます。全日制高校では免許を取得すること自体は認められることが多いです。学校によっては、〇月以降からや、就職先・進学先が決まってから等の条件がつく場合があります。通学にバイクや車は使用できない場合がありますので、使用したい場合は、事前に学校の校則を確認しましょう。
通信制高校には、取得だけでなく、バイクや車の通学を認めている学校もあります。社会人で既に運転免許を取得している人は、バイクや車で通学できると、会社から通信制高校への通学が楽になるのではないでしょうか。
⑤アルバイト
全日制高校は、自由にアルバイトをしても良い学校もあれば、原則アルバイト禁止の学校、アルバイト許可証を学校に提出すれば良いところもあります。アルバイト許可証は、学校側で用意された書類で、そこに保護者の承諾や、サインが必要になります。このアルバイト許可証をバイト先に提出しないといけない学校もあります。稀に、バイト先の方から学校や保護者に対して、許可証や許可願を提出しないといけないケースがあります。高校生は、法律上、アルバイトをするのに親または保護者の同意書が必要になります。そのため、バイト先も確認するために、学校や保護者に許可証を求めるようです。
通信制高校は、自学自習がメインで、長い時間学校にいることがないので、アルバイトをやる時間は多いです。そのため、基本的にはアルバイトを許可しています。通信制高校に通っている生徒の中には、アルバイトで学費を賄っている人もいます。高校生がアルバイトをやるメリットとしては、社会経験を積むことができます。そのため、1つのアルバイトを長く続けると、就職の際の採用面接の時に、有利になる場合があります。
⑥喫煙が認められる場合があります
タバコは法律上、20歳から喫煙できます。そのため、全日制高校では、高校生の喫煙は認められてません。通信制高校の在校生の20歳以上の割合は、公立だと全体の41%で、私立だと全体の3.55%です。このように20歳以上の人が通信制高校にはいるので、校則で喫煙が認められていることがあります。校則で認められているからと言って、誰でも喫煙ができるわけではありません。20歳以上が条件なので、20歳未満の人は喫煙しないようにしましょう。飲酒に関しては、20歳で飲むことは可能ですが、学校内で飲酒しないようにしましょう。
⑦通信制高校の寮の校則
全日制高校の中には、学校の寮がある場合があります。学生寮は、親元を離れて、規則正しい生活を送ることができます。学校が管理する寮は、門限があったり、食事の時間が決まっていたり、人の出入りは徹底的に管理されます。
通信制高校にも学生寮が用意されている学校もあります。この学生寮は学校の近くにあることが多く、通学の時間が短縮されます。学生寮によっては、食事を用意してくれるところもあります。寮の校則としては、全日制高校とあまり変わりありません。門限が設定されている場合もありますし、食事の時間も決まっている場合もあります。20歳を超えていても、寮内は、喫煙NGとなっている寮もあります。
学校行事の際にルールはあるのか
通信制高校の校則についてお伝えしました。通信制高校には、制服はありますが、私服で通学することも可能です。入学式や卒業式の時は、どうなのでしょうか?
結論から伝えると、規定はないので、私服でも大丈夫です。しかし、入学式や卒業式の時は、マナーとして制服もしくは、スーツ等で出席しましょう。私服で出席すると、逆に目立ってしまう可能性があります。
通信制高校は自由ですが、ルールやマナーをしっかりと守りましょう!
通信制高校の校則は、全日制高校に比べると自由です。自由だと言っても何でもやっていい訳ではありません。過度な髪色や、タバコや飲酒は基本的に認められていません。最低限のマナーはしっかりと守りましょう。
また、いくら校則が自由だと言っても法律は守りましょう。羽目を外しすぎると、警察の厄介になる可能性があります。全日制高校では、校則によって、法律に触れることがないようにされています。通信制高校では、校則が自由な分、自分で自分の行動に責任を取らないといけません。
まとめ
通信制高校の校則についてお伝えしました。通信制高校では、制服を必ず着ないといけない訳ではなく、私服で通学が可能です。頭髪に関しても特に規定はありません。運転免許は取得も可能ですし、車やバイクで通学も可能です。喫煙も20歳以上であれば、学校内で喫煙することが可能です。学校によっては、寮があるところもあります。学校が管理している寮なので、門限や、食事の時間等が決まっている場合があるようです。寮内では、飲酒や喫煙を禁止している場合があるので、事前に確認しましょう。このように、通信制高校の校則は、全日制高校の校則と比べると、自由です。校則は自由ですが、何でもやって良い訳ではありません。ルールやマナーはしっかりと守り、その行動に、責任が伴うことを自覚しましょう。