【通信制高校】体育館・文化祭はある?どんな行事を行うのかを解説します

【通信制高校】体育館・文化祭はある?どんな行事を行うのかを解説します

全日制高校には、文化祭や体育祭、修学旅行などの学校行事があります。通信制高校は、自学自習がメインです。学校行事はあるのでしょうか?今回は、通信制高校の学校行事についてお伝えします。

通信制高校の卒業条件

通信制高校の学校行事をお伝えする前に、通信制高校の卒業条件についてお伝えしていきます。通信制高校の卒業条件は3つあります。1つ目が高校に3年以上在籍すること、2つ目が、74単位以上修得すること、3つ目が特別活動で30単位以上修得することです。

通信制高校は、1年間で最大で修得できる単位が決められています。そのため、2年間で74単位修得できたとしても、高校に3年以上在籍していなければ卒業することはできません。

通信制高校の単位修得方法は、教科書で勉強し、レポートを作成して、スクーリングで授業を受けて、テストを受けて合格すると、単位を修得することができます。この単位を74単位以上修得する必要があります。レポートを作成し提出しなかったり、スクーリングで授業を受けないとテストを受けることができず、単位を修得できません。

特別活動は、体育祭や文化祭、修学旅行などの学校行事や、ホームルームのことです。これらの特別活動に30単位分以上参加する必要があります。この特別活動は、スクーリングで実施するので、スクーリングに参加することで、特別活動の単位を修得することができます。

通信制高校の学校行事

通信制高校にも学校行事はありますが、全日制高校と比べると、少ないです。必要最低限の学校行事があるという感じです。通信制高校には、学校に馴染めなかったという人もいますので、あまり学校行事に力を入れていない学校も多いです。学校行事の一部をお伝えしていきます。

入学式・卒業式

通信制高校のほとんどで入学式を行っています。体育館などがない通信制高校もありますので、公共施設などで実施している学校が多いのが特徴です。通信制高校は制服があるところもありますが、ない学校もあります。制服がないところは、スーツで参加している生徒が多いようです。通信制高校の新入学タイミングは、4月と10月です。そのため、入学式は2回行われます。

卒業式も多くの学校で行われます。入学式同様2回行われる学校もあります。会場や服装も入学式と同様です。

修学旅行

公立の通信制高校は、あまり実施されていません。修学旅行の代わりに遠足や社会見学を実施しているようです。具体的には、地域清掃や、歌舞伎鑑賞などのようです。

私立の通信制高校には、修学旅行を実施している学校もあります。合宿型のスクーリングを修学旅行の代わりとしている学校もあるようです。沖縄や海外旅行に修学旅行として行かれる学校もあるようです。この修学旅行は、毎年希望すれば参加も可能なようです。この修学旅行も特別活動として単位を認定されます。

文化祭

文化祭がある学校もありますし、文化祭がない学校もあります。文化祭があっても規模は学校によって様々です。全日制高校では、2日間文化祭を行いますが、通信制高校では、1日で終わります。文化祭では、ステージでのライブ演奏、仮装コンテスト、書道作品の展示、手芸や工芸品の展示、バザー、模擬店などを実施しているようです。通信制高校では、自学自習がメインです。そのため、通学する日も生徒によって様々なので、文化祭でステージに出演する人は、あまり練習時間が取れない形となります。その限られた時間の中で、他の生徒と交流して、仲を深めることができます。

体育祭

全日制高校の体育祭は、体育祭の約1〜2か月くらい前から、毎日体育の授業や放課後等で練習して、本番を迎えるという感じだと思います。通信制高校は、自学自習がメインのため、いつ登校するのかも生徒によって様々です。そのため、皆で一緒に集まって、練習をしていくということが難しいため、当日集まって、すぐできるものを行うことが多いです。具体的には、短距離走や、綱引き、大玉運び、玉入れ、障害物競争、リレーなどを行うようです。学校によっては、グラウンドや体育館がないところがあります。その場合は、近くの体育館を貸し切って行われるようです。また、体育祭という形ではなく、ボーリング大会や、球技大会、スキー・スノーボード体験という形の学校もあるようです。キャンパスが複数あるところは、1キャンパスに集まって、合同で行う学校もあります。

職業体験

職業体験は、会社やお店などで実際の仕事内容を体験できたり、専門技術を学んだり、その職業についての知識を深く知ることができます。具体的には、カフェで接客体験ができるなどです。

学校によっては、職業体験が豊富というところもあります。職業体験がある場合は、その後の就職活動にも役立つので、是非積極的に参加しましょう。職業体験に参加することで、実際に仕事内容を体感して、自分に向いていることを確認したり、職場に立つことで、社会常識やコミュニケーションを学ぶことができます。

校外学習

学校によっては、日帰りの校外学習を実施しているところもあります。校外学習の場所としては、テーマパークが人気のようです。関東だと、ディズニーランド、関西だとユニバーサルスタジオジャパンが人気の行先のようです。中には近くの観光地に遠足に行くというところもあるそうです。この他にも、林間学校やバーベキュー大会、工場見学、社会科見学を実施する学校もあるようです。

ボランティア活動

ボランティア活動をしている学校は多くあります。具体的には、身近な所を美化する清掃活動、被災したところに寄付活動をしているようです。その他に、近隣の老人ホームや、介護施設、保育園などに行き、仕事のお手伝いをしている学校もあります。ボランティア活動は、希望性で、強制ではありません。

通信制高校の学校行事に参加する意味

学校行事に参加することで、特別活動の単位を修得することができます。それ以外に、学校行事に参加する意味としては、同級生や先生との交流、リフレッシュがあります。通信制高校では、自学自習がメインとなります。そのため、生徒によって、学校に通学する日が異なり、あまり同級生や先生と交流する機会がありません。是非学校行事に参加して、同級生や先生と積極的に交流して、友達を作りましょう。通信制高校では、基本自学自習なので、あまりリフレッシュができません。そのため、学校行事が良い息抜きになると思います。体育祭で運動したり、校外学習でテーマパークなどに行き、気分転換をし、リフレッシュしましょう。その後の勉強のパフォーマンスも上がる可能性があります。

まとめ

通信制高校の学校行事についてお伝えしました。全日制高校と比べると、通信制高校の学校行事は、最低限の内容を実施しています。通信制高校で実施している学校行事は、入学式、卒業式、修学旅行、文化祭、体育祭、職業体験、校外学習、ボランティア活動などです。入学式や卒業式は多くの学校で行われます。制服がない学校もあるので、スーツで行かれる人もいるようです。修学旅行は、公立だと遠足等が代わりになるようです。私立だと、沖縄や海外に行く学校もあるようです。文化祭や体育祭は、学校によっては実施されます。全日制高校と異なり、授業や放課後で練習をしません。当日できる内容を行う形となります。職業体験では、実際に仕事場に行き、仕事を手伝います。自分に向いてる職業を見つけることができたり、職場に立つことで、社会常識やコミュニケーションを学ぶことができます。校外学習では、日帰りで遠足や、テーマパークに行くようです。ボランティア活動では、清掃活動や、寄付活動を行っています。学校行事に参加することで、単位を修得することができるだけではなく、同級生や先生との交流や、リフレッシュすることが可能です。是非学校行事に積極的に参加しましょう。