通信制高校の1日とは?1週間のスケジュール例を紹介

通信制高校の1日とは?1週間のスケジュール例を紹介

全日制高校は、朝にHRがあって、夕方まで授業があり、放課後に部活動があってという感じで、何となく、1日のスケジュール感が想像できると思います。通信制高校の1日の流れはどんな感じなのかについて、お伝えしていきます。

通信制高校の授業日数

全日制高校は、毎日授業が入ってますが、通信制高校は、どうでしょうか?

通信制高校は、学校によって、スケジュールが異なります。週2〜3くらいのペースで授業がある学校もあれば、基本は、在宅で自学自習をしていただき、合宿形式で数日間、授業が入る場合もあります。

授業の時間も、学校によって異なります。全日制高校と同じように、朝から夕方まであるところや、午前中だけや、午後だけあるところもあります。

授業の科目

全日制高校は、英語、数学、国語、地歴公民、理科、体育、美術、書道といった科目の授業がありますが、通信制高校の授業はどんな授業があるでしょうか?

通信制高校も同じく、英語、数学、国語、地歴公民、理科、体育、美術、書道といった科目もあります。その他に、農業であったり、経済、哲学を学ぶ学校もあります。

通信制高校には、必修科目と、選択科目があります。

必修科目

通信制高校の卒業の条件の1つとして、74単位以上修得しなければなりません。この74単位の内、必修科目は、受講して、単位を修得しないと卒業できません。必修科目は以下になります。旧課程と新課程で分けています。共通の必修科目として、総合的な探求の時間があります。

科目 旧課程 新課程
国語 国語総合 現代の国語+言語文化
地歴 世界史A/Bから1科目+
日本史A/Bもしくは地理A/Bから1科目
地理総合+歴史総合
公民 現代社会
もしくは政治経済+倫理
公共
数学 数学I 数学I
理科 科学と人間生活+基礎系1科目
もしくは基礎系3科目
科学と人間生活+基礎系1科目
もしくは基礎系3科目
保健体育 体育、保健 体育、保健
芸術 書道I、音楽I、芸術I、工芸Iから1科目 書道I、音楽I、芸術I、工芸I
から1科目
外国語 コミュニケーション英語I 英語コミュニケーションI
家庭 家庭基礎もしくは家庭総合 家庭基礎もしくは家庭総合
情報 社会と情報もしくは情報の科学 情報I

選択科目

必修科目だけでは、74単位全てを修得できないので、選択科目も取る必要があります。

科目 旧課程 新課程
国語 現代文B、国語表現 文学国語、国語表現
地歴 必修で選ばなかった1科目 地理探究、世界史探究、日本史探究
公民 必修で選ばなかった1科目 政治経済、倫理
数学 数学A 数学A
理科 基礎系で選ばなかった科目もしくは、科学と人間生活 基礎系で選ばなかった科目もしくは、科学と人間生活
保健体育
芸術 必修で選ばなかった1科目 必修で選ばなかった1科目
外国語 英語表現I 論理表現I
家庭
情報 社会と情報

 選択科目には、学校独自の科目もあります。学校の独自の科目も、単位認定されるようです。

学校独自の科目は、コースによって異なります。

例えば、ペット・アニマルコースでは、以下のような科目があります。

・イヌ、ネコの心理

・基礎遺伝学、基礎生理学

・動物行動学

美術・イラストコースでは、以下のような科目があります。

・フォトショップ

・デッサン

・3DCG基礎

自分が学んでみたい科目を受講できる高校を選択されると良いと思います。

通信制高校に通う生徒のスケジュール例

通信制高校のスケジュールは、生徒本人であったり、先生と一緒にスケジュールを決めていくので、自由にスケジュールを決められるのが特徴です。

基本的には、教科書等を読み進めて、レポートを作成していくので、自習の時間が多くなっています。

1日のスケジュール例

8:50 登校

9:00 個別授業

10:00 自習

11:00 映像授業

12:00 昼食

13:00 自習

15:00 先生と面談

16:00 部活

1週間のスケジュール

  月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
9:00~ 英文法の自習 英文法の
映像授業
  休み 英文法の
映像授業
10:00~ 英文解釈の自習 英文解釈の自習 数学の映像授業   英文法の自習
11:00~ 英文法個別授業 英文解釈の自習 数学の自習   英文解釈の自習
12:00~ 昼食 昼食 昼食   昼食
13:00~ 数学の自習 部活 部活   部活
14:00~ 帰宅        
15:00~          

テストのスケジュール

通信制高校の卒業の1つに、74単位以上修得することがあります。単位を修得するには、レポートを提出して、スクーリングで授業を受けて、テストに合格すると、単位を修得できます。

通信制高校のテストは、年に1~2回ほどあります。スクーリングの際に、授業を受けて、最終日にテストを受ける学校もありますが、テストを受けるタイミングについては今後変更があるようです。

全日制高校と比べると、テストの回数が少ないので、良い成績を取ろうと思う場合は、少ないテストの回数で、良い点数を取る必要があります。1回のテストで結果を出さなければなりません。

登校の頻度

上記の例では、週4日学校に通った生徒さんの例をお伝えしました。実際、学校に通っている方でも、同じように週4日通う生徒さんもいれば、週1のみ通う生徒さんもいます。また、年に数日のみ学校に通い、残りは自宅で学習というケースもあります。これは、学校によって異なります。自分が通いやすい学校を選ぶと良いと思います。

在籍期間

通信制高校の卒業条件の1つに、3年間以上高校に在籍していることがあります。例えば、単位を高2生の時点で74単位以上修得している場合でも、3年間以上在籍しないと卒業できません。ここは注意が必要です。

入学と卒業のスケジュール

通信制高校の入学と卒業のスケジュールをお伝えしていきます。入学のタイミングは、新入学の場合は2回あります。4月入学と、10月入学です。転入学と編入学の場合は、毎月募集しているようです。

卒業のタイミングとしては、3月と9月が多いようです。卒業には、高校に3年間以上在籍していること、74単位以上修得していること、特別活動に30単位以上修得することが必要です。どれか一つでも欠けると卒業できないので、注意が必要です。

自分がやりたいことに使える時間が多い

全日制高校の場合、1日の大半を学校で過ごしますが、通信制高校の場合は、基本在宅で年に数日だけ学校に登校があったり、週2~3回の登校であったりと、毎日学校に行く必要がないため、自分がやりたいことに使える時間が多いです。例えば、高校を卒業したら、大学に進学したいと考えている場合は、授業が入ってない自習の時間で、受験勉強をされている方が多いようです。受験勉強に多くの時間を費やせるので、難関大学と呼ばれる大学にも進学される方がいるようです。

まとめ

通信制高校に通う生徒のスケジュールについてお伝えしました。全日制高校に通う生徒と比べると学校に通う日数や、学校にいる時間は少ないと思います。科目は、あまり通信制高校と大きな違いはありませんが、選択科目で、学校オリジナルの科目があったりするので、通信制高校を選ぶ際は、学校オリジナルの科目は何があるのかも確認すると良いと思います。テストは、全日制高校では、学期毎にあると思いますが、通信制高校では、年に1〜2回ほどになります。テストの回数が少ない分、1回のテストで、結果を出さなければいけません。

通信制高校は、学校に通う時間が少ないので、自分がやりたいことに使える時間が多いです。例えば、大学受験を目指される方は、勉強時間が多く取れるので、たくさん勉強して、難関大学に進学される方もいるようです。