通信制高校に入学して後悔したことは?後悔しないための学校選びも紹介

通信制高校に入学して後悔したことは?後悔しないための学校選びも紹介

通信制高校は、全日制高校と比べると、学校に行く回数を決められたり、スケジュールを自分で決められたりと、自由なことが特徴です。自由なため、自分の好きなように高校生活が送れると思ったけど、後悔しているという人もいるようです。今回は後悔しないようにするために知っておくべきことをお伝えしていきます。

通信制高校に入って、後悔すること

①自己管理が難しい

通信制高校は、74単位を修得することが卒業条件の1つです。この単位をどういうスケジュールで修得するのかは、自分で決めることができます。普段から自分でスケジュールを立てて、勉強していく人なら特に問題ないのかなと思いますが、あまり勉強習慣がない人は苦労するかもしれません。

単位を修得するには、教科書を読んで、レポートを作成し、スクーリングで授業を受けて、テストに合格すると、単位が修得できます。通信制高校の自習は、基本的には教科書を読んで、レポートを作成するということになります。自分に甘いと、勉強が先延ばしになり、このレポートが溜まっていきます。溜まったレポートを見て、やる気がなくなっていくので、しっかりとスケジュールを組んで、レポートが溜まらないようにしないといけません。

②規則正しい生活が送れない

全日制高校は、朝に高校に行って、夕方帰宅するというスケジュールなので、規則正しい生活が送れていると思います。通信制高校の場合は、自学自習がメインのため、学校に行く機会が少ないです。そのため、朝に寝て、夜に起きるという生活リズムの場合でも、特に問題ありません。もし規則正しい生活を送りたい場合は、自分で管理していく必要があります。自分に甘い人にはなかなか難しいでしょう。通信制高校で規則正しい生活を送るには、スクーリングで、全日制高校と同じくらい通学するパターンの学校に入ると良いと思います!

③友達ができにくい

通信制高校は、自学自習をメインとしています。そのため、学校に行く日は少ないです。また、学校に行く日も生徒によって様々です。そのため、学校に行ってもあまり同級生がいない状況です。その他に、通信制高校で友達を作るチャンスとしては、学校によっては、部活動があるので、部活に入って、友達を作りましょう。部活は、共通の趣味があるので、友達が作りやすいです。

④進学面で不安がある

通信制高校は、どんな背景の人でも高校卒業資格を取れるようにしています。そのため、学習する内容も、基本的なことしかやりません。また、大学入試で必要な科目を勉強しません。具体的には、数学は、数学Iや数学Aは勉強しますが、数学IIや数学B、数学IIIは勉強しません。また、理科も理科基礎は勉強しますが、理科は勉強しません。このように、大学入試で必要な科目は、勉強しませんので、独学で勉強する必要があります。大学入試を考える場合は、通信制高校のサポート校で、大学入試に特化したところに入って勉強するか、塾や予備校に通い、勉強していくのが良いと思います。

通信制高校の中途退学率

通信制高校に入ってから後悔してしまうと、中途退学する可能性があります。全日制高校の中退率は、0.8%くらいになっています。通信制高校の中退率は、5%くらいになっています。全日制高校と比べると、5倍近くも中退率が高くなっています。中退する理由としては、学業不振や、別の高校に入学希望、就職を希望、経済的理由などがあります。高校を中退してしまうと、大学や専門学校の入学資格がありません。もし、大学や専門学校に進学したい場合は、高卒認定資格を取得する必要があります。また、就職面に関しては、中退をすると、中学校卒業が最終学歴になります。中学校卒業や、高校中退という学歴だという理由で断られることが多いようです。中退をしたからと言って、道を閉ざされるわけではありませんが、高校を卒業した人よりかは、不利になるので、注意が必要です。

後悔しない通信制高校の選び方

通信制高校に通う前からしっかりと、情報を集めて、この学校なら後悔しない高校生活を送れそうな学校を選ぶことが大切です。ここでは、後悔しない通信制高校の選び方についてお伝えしていきます。

①学費

通信制高校にも公立と私立があります。全日制高校と同様、公立と私立では、学費は大きく異なります。公立は、初年度で、5万円前後くらいです。私立は、25万円くらいからという感じになっています。最低でも5倍ほどの差があります。また、私立でも学校によって、学費が大きく異なるので、学費はしっかりと確認していきましょう。公立は、安い反面、学校ではあまり勉強サポートをしてくれないので、自学自習ができて、スケジュールを自己管理できる人でないと、なかなか卒業が難しいと思います。

②学校の場所

通信制高校には、広域と狭域があります。広域は、全国もしくは3つ以上の都道府県で生徒を募集するパターンです。狭域は、高校がある都道府県と、もう1つの都道府県で生徒を募集するパターンです。私立は、広域の学校が多いです。広域の場合は、学校のキャンパスの他に、スクーリングの会場がある場合があります。スクーリングの会場は、郊外や、離島にある場合があります。学校のキャンパスはもちろんのこと、スクーリングの会場の場所も確認して、通いやすい学校を選びましょう。

③スクーリングの回数

学校の登校日は、学校によって異なります。毎日学校に通うタイプもあれば、年に数日間だけ通うタイプや、基本はネットで映像授業等を受けて、スクーリングを年に数日間だけ通うというタイプもあります。学校によっては、通学のタイプが複数あるところもあるので、入学してからも通学タイプを変更できるのかについては確認すると良いと思います

④勉強のサポート

通信制高校は、自学自習が基本というのは、どの学校でも同様です。公立の方は、自学自習をメインとしていて、かつ、スケジュール管理も生徒に任せる形を取っているので、自分で進められない人には厳しいと思います。サポート校は、単位の修得のサポートをしてくれます。また、サポート校は塾が運営していく場合があるので、大学受験の対策をサポートしてくれます

⑤学びたい内容

通信制高校には、色々なコースがあります。具体的には、大学受験サポートしてくれるコースの他に、タレントやダンサーを目指すコース、声優・ナレーターを目指すコース、ネイリストを目指すコース、美容師を目指すコース等があります。自分が少しでも興味あるコースを選んでいくと良いでしょう。学校によって、学べるコースは異なるので、事前に、どの学校が、どのコースがあるのかは確認していきましょう

まとめ

通信制高校に、特にリサーチせずに、入学してしまうと、入らなければ良かったと後悔することがあります。後悔することとしては、自己管理が難しい、規則正しい生活が送れない、友達ができにくい、進学面で不安があるということがあります。これらの面は、学校によってはサポートしてくれる学校もあるので、上記のところで不安がある人は、サポートしてくれる学校を選ぶと良いと思います。せっかく入った高校を中退してしまうと、大学や専門学校に進学できなかったり、就職するにも、書類選考で落されてしまう可能性が高いです。後悔しないためにも、自分に合った通信制高校を選ぶ必要があります。学費や、学校の場所、スクーリングの回数、勉強のサポート、学びたい内容を確認して、選ぶと良いと思います。