全日制高校に通う生徒さんがアルバイトができるかどうかは、高校によって異なります。通信制高校に通う生徒さんの場合はどうでしょうか?
通信制高校に通う生徒さんは、毎日学校に通うことはないため、全日制高校の生徒さんと比べると、時間はあり、アルバイトをされる方が多いようです。
そんな通信制高校に通われている生徒さんのアルバイト事情についてお伝えします。
アルバイトをしている主な理由
通信制高校に通っている生徒さんで、アルバイトをしている方は多いようです。では、どんな理由でアルバイトをしているのでしょうか?
①アルバイト先が将来やりたいこと
通信制高校に通う生徒さんがアルバイトをやる理由の1つに、将来やりたいことに直結するから、アルバイトをやるという方がいます。
既に、将来やりたいことが明確になっていて、早く業界を知りたいためにアルバイトをするという形です。
例えば、将来、ファッション業界で働きたいと思った方が、アパレルの販売員としてアルバイトをするという方もいます。
②社会経験のため
通信制高校は、学校に通うことが全日制高校に比べると少なく、社会経験を積むために、アルバイトをやるという方がいます。
アルバイトで得られるスキルとして、「挨拶や接客ができるようになる」や「正しい言葉遣いができるようになる」という対人スキルを身につけることができるので、ここで身につけたスキルは今後、社会人になった時に、役立つスキルになるので、是非身につけて欲しいなと思います。
③貯金をするため
アルバイトをして、将来のために、貯金を始めるという方もいます。
例えば、将来的に、一人暮らしをするために貯金するという方や、将来的に、大学や専門学校に通いたいと思っていて、その学費のために貯金をするという方もいます。
④学費を稼ぐため
③の貯金と近く、通っている通信制高校の学費のために、アルバイトをしているという方もいます。
通信制高校の学費は、公立の通信制高校だと初年度で4〜6万円、私立だと、25万円〜で、全日制高校と比べると、安く設定されているため、アルバイト代だけで、学費を稼ぐことは可能です。
学費は自分で稼いでいるという生徒さんは結構多いようです。
アルバイトと両立するには?
高校に入って、アルバイトばかりやってしまうと、学業の方が疎かになり、卒業が遅れてしまうなんてことになりかねません。
そんな本末転倒なことになってしまっては、意味がないので、ここでは、アルバイトと勉強を両立する方法をお伝えします。
週末限定でアルバイトをする
平日は、勉強に集中して、土日にバイトをすると、1週間の生活のリズムも出て、メリハリも生まれるので、両立しやすいと思います。
平日のシフト調整がしやすいアルバイトを選ぶ
シフトの自由度が高いアルバイト先を選ぶと、入れる曜日やペースが調整できるので、生活のリズムも出て両立しやすいと思います。
ただ、学校に行き、その後にアルバイトをして、その後、お風呂とご飯食べて、その後に勉強という流れだと、疲れていて、なかなか勉強に身が入らないかなと思いますので、その時は、朝に勉強するのがオススメです。
オススメのアルバイト
ファミレスのアルバイト
仕事はホールとキッチンがあり、ホールは、接客メインで、キッチンは、調理補助をする仕事になります。
ファミレスのようなチェーンだと、マニュアルがあり、アルバイトが初めての方でも仕事が覚えやすい環境です。
テスト前とかのシフトの融通は聞きやすいのが特徴です。
また、同世代のスタッフが多いので、友達もできやすいです。
コンビニのアルバイト
仕事は、接客の他に、品出しや清掃、惣菜の調理をする仕事になります。コンビニは店舗数が多いので、家の近くや、学校の近くで、通いやすい店舗を見つけることができます。
週に2日だけなど、シフトが調整しやすいのが特徴です。
新商品が入荷するので、周囲より早く食べれたり、試すことができます。
工場や倉庫のアルバイト
ラインで運ばれてくるものを仕分ける仕事や、箱の中身の検品をする仕事になります。
仕事内容は難しくないので、簡単に覚えられる作業が多いです。
短期の仕事や、単発での仕事もたくさんあるので、土日を利用して働きやすいのが特徴です。
コツコツやるのが得意な方には、オススメのお仕事になります。
ガソリンスタンドのアルバイト
ガソリンの給油を行ったり、洗車やタイヤ交換の案内をする仕事になります。
短時間勤務ができたり、短期でも可能なため、都合に合わせて働きやすいのが特徴です。
様々な車やバイクが見れるので、車やバイク好きにはオススメです。
アルバイトをする際の注意点
アルバイトができる年齢
アルバイトができる年齢は、15歳になって、最初の3/31になってからできます。
そのため、中学卒業して、高校入学までの期間にアルバイトをやろうと思っても、できません。
しかし、13歳以上であればできるアルバイトもあります。それは、新聞配達員や、牛乳配達員です。
どちらも13歳からやる場合は、行政官庁に申請を出す必要があります。
深夜のアルバイトはできない
18歳未満の場合、22時から翌朝の5時までの労働はできません。そもそも18歳未満は、深夜に外出が禁止されています。コンビニなどで働く場合も、深夜の仕事はできません。
18歳になって、法律上は、深夜のアルバイトができますが、高校生のうちは、深夜のアルバイトを禁止しているお店も多いようです。
高校生不可のアルバイトがある
危険物を扱う仕事や、お酒を伴う接待がある仕事は、法律上、18歳未満がアルバイトとして働くことができません。18歳になっても、高校生は募集していないというところもあります。
例えば、キャバクラや、パチンコ、雀荘などが挙げられます。
キャバクラは、お酒を伴う接待があるので、高校生不可になっていて、パチンコや雀荘は、ギャンブル性が高いサービスを提供しているため、高校生不可になっています。
法律上は大丈夫ですが、難しい仕事のため、高校生不可のアルバイトもあります。
例えば、カラオケボックスや、コールセンター、ホテルスタッフなどが挙げられます。
カラオケボックスは、個室での接客があったり、コールセンターやホテルスタッフはお客様との接客で、判断が難しいものなどは、高校生不可になっています。
中には、高校生可のアルバイトもありますので、ここは、求人内容を確認してみてください。
保護者の承諾が必要
法律的には、アルバイトはできますが、高校生がアルバイトをする場合、親などの保護者の同意書の提出が必要になる場合があります。その背景としては、保護者が、子が不利だと認める場合、契約を解除できると、民法で定められているからです。
そのため、アルバイトをする際は、保護者の同意書の提出が必要なくても、保護者にどういうアルバイトをするのかを事前に伝えた方が良いと思います。

まとめ
通信制高校では、学校にあまり登校しなくて良い分、アルバイトをしやすい環境だと思います。
ただ、学校の勉強とアルバイトの両立ができないと、アルバイトばかりやって、肝心の勉強の方を疎かにしていたら、卒業ができなかったというケースがありますので、しっかりと両立していきましょう。
アルバイトは、お金を稼ぐためではなく、社会人経験を得られる良い経験になりますので、是非積極的にアルバイトをしていただければと思います。
アルバイトをする際は、保護者の方に必ずどんなアルバイトをやるのかを事前に伝えると、その後のトラブルもなくて良いと思います。