オンラインで授業を受けられる高校が近年コロナの影響もあってか増えてきています。
オンライン授業は、動画で提供されるため、何回でも見直すことができたり、レポート提出が簡単というメリットがあるようです。
オンラインの通信制高校と、通学の通信制高校の違いについてお伝えしていきます。
オンラインコースと通学コースの共通点
卒業条件
卒業条件は、オンラインと通学で違いはなく、同じ条件になります。卒業条件は、高校に3年以上通うこと、74単位以上修得すること、特別活動を30単位時間以上修得することになります。
卒業条件の1つに、高校に3年以上通うこととありますが、毎日通う必要はありません。通学コースでは、約20日ほど学校に通うことになります。オンラインコースの場合は、年に数日学校に通えば良いということになっています。これは、通学コースで通う時間が、オンラインでの授業であったり、動画授業に置き換わっているためです。
単位の修得について
単位修得は、オンラインと通学で違いはありません。単位は、レポートを規定回数分提出し、スクーリングを規定時間受講し、その後、テストを受けて、合格すると、単位が修得できます。
レポートは、科目毎によって、何枚提出しないといけないのかが変わってきます。例えば、国語は、1年次は12枚書く必要があり、地理総合は、6枚必要になっています。こちらは、郵送で送って、先生から添削されてから、生徒さんの方に返却されるという形となります。
レポートの内容は、大学で出されるような論述形式のレポートではなく、指定の教科書のページ数を見ながら、問題に取り組んでいくという流れになります。難易度としては、基本的な内容の問題になります。
入学時期について
入学時期は、オンラインと通学で違いはありません。新入学は、4月と、10月のタイミングで募集があり、転入学と編入学は、毎月募集しています。
新入学は、早いところだと、10月くらいから募集が開始されていて、4月の上旬くらいまで募集を受け付けています。
転入学や編入学は、毎月下旬くらいまで募集していて、翌月の1日入学が可能なようです。
転入学や編入学の場合は、入学時期によって、修得できる単位数が変わってきます。なので、この時期に入学すると、最大で何単位修得できるのかは、予め調べたり、学校に問い合わせてみると良いと思います。
入試の難易度
入試の難易度は、オンラインと通学で違いはありません。一部の通信制高校では、学力試験がありますが、ほとんどの通信制高校は、作文や面接中心になっています。
都立の一部の通信制高校では、英語・数学・国語の試験を課す高校もあります。難易度としては、基礎的な内容の問題を出すところが多いようです。
オンラインと通学の違い
通学頻度
通学頻度は、通学コースでは、1年間に、約20日くらい通い、オンラインコースでは、1年間で、4日くらい通います。
たとえオンラインコースだったとしても、最低でも数日は通わないといけません。これは、スクーリングが、単位認定に必須のため、必ず数日は、学校に通うことになります。
また、高校によっては、メタバースコースというところもあります。これは、仮想空間に、教室があり、そこに登校して、授業を受けたり、友達と話をしたりするそうです。
先生や同級生との交流
通学コースでは、先生や同級生との交流は、数日~数週間に1度ある頻度ですが、オンラインコースだと、スクーリングの4日間しか直接会わないという形になります。
それ以外だと、先生や同級生と全く交流がないかというとそうでもないようです。例えば、高校によっては、チャットアプリで、ホームルームがあったり、雑談するルームがあったりするそうです。
また、授業のフォローなどは、ZOOMなどのビデオ会議で行ったりしています。
また、オンラインでは、先生の目が届きにくくて、しっかりと勉強できるのか不安に思う方もいらっしゃると思います。そこは、しっかりと、チャットだけの対応だけではなく、週1回は最低でもビデオ面談をして、勉強状況や、生活状況を確認して、生徒状況を把握している学校もあります。学習教材も、ログイン状況や、コンテンツの学習状況を可視化して、生徒さんはどこでつまずいているのかを把握している学校もあります。

部活
通学コースには、部活がありますが、オンラインコースには、部活はあるのでしょうか?結論から言えば、オンラインコースでも部活はあります。文化系の部活も、体育会系の部活もあります。
例えば、文化系の部活は、eスポーツ部や、プログラミング部、美術部等があるようです。美術部は、自分が作成した作品を、チャットアプリにアップして、添削していただいたり、コンテストに参加したりしているようです。体育会系の部活には、例えば、ダンス部があります。ZOOMでプロのダンサーが、定期レッスンをしてくれたり、ダンス動画を送って、それに対して、指導を受けることができます。最終的には、発表動画を作成していくという部活をやっている学校もあります。
オンラインだからと言って、部活ができないわけではありません。
オンラインを快適にするには?
オンラインは、いつでもどこでも受講できるメリットがある一方で、インターネット環境によっては、授業が途切れ途切れになってしまい、何を言っていたのかわからなかったということにもなりかねません。
そのため、デバイスや、通信機器の整備が必要になります。
通信機器
オンラインで受講する際に、適しているデバイスとしては、PCや、タブレット、スマートフォンが挙げられます。
授業を受ける場合は、スマートフォンだと少し画面が小さい場合があるので、PCやタブレットが良いと思います。
通信環境としては、有線LANや無線LAN、ポケットwifiが挙げられます。授業を受ける場合は、有線LANがオススメです。その理由は、無線LANやポケットwifiだと、途中で途切れてしまいやすいためです。
集中できる環境作り
周りが騒がしい環境だと、勉強に集中できないものです。勉強に集中するためにも、集中できる環境を作ることが大切です。集中できる環境作りには、ご家族の協力も重要になってきますので、しっかりとご家族とも話し合われてください。
集中できる環境作りの1つとして、ツールを取り入れるのは良いと思います。オンラインツールとして、チャットのアプリや、ビデオ面談のアプリをPCやタブレット、スマートフォンに入れておくと、良いと思います。
日々のコンディション
また、在宅でやられていると、運動不足になる傾向にあります。適度に運動を取り入れたり、ストレッチをして、身体を動かしていくと良いでしょう。
PCやタブレット、スマートフォンを長時間見ると、目が疲れてくると思うので、ブルーライトカットメガネを取り入れても良いと思います。
まとめ
オンラインコースと通学コースの共通点や、違いについて、オンラインコースで受講する際の環境作りについてお伝えしました。オンラインでは、通学コースと異なり、先生や同級生と対面で話すことは少ないかもしれませんが、チャットやZOOM等のオンラインツールを使うことによって、対面とあまり変わりなく過ごすことが可能です。オンラインだからできないということも少ないと思いますので、少しでもオンラインに興味ある方は、資料を請求してどういう学校か調べてみるのも良いかもしれません。