スクーリングなしの通信制高校ってあるの?スクーリングの仕組みを紹介します

スクーリングなしの通信制高校ってあるの?スクーリングの仕組みを紹介します

通信制高校はスクーリングと言って、学校に通い、授業を受けないと単位を修得できません。不登校の生徒さんや、引きこもりの生徒さんは、あまり学校に行けないと思いますが、そういう生徒さん、スクーリングなしで卒業できるのでしょうか?また、病気になって、スクーリングに行けなかった場合は、どうなるのでしょうか?そんな疑問に回答する記事を作成しました。

スクーリングなしの通信制高校はある?

結論から言うと、スクーリングがない通信制高校はありません。

不登校の生徒さんや、引きこもりの生徒さんは、なかなか学校に登校するのが難しいと思います。そのため、スクーリングなしの学校があれば、通いたいと思うかもしれませんが、スクーリングなしの通信制高校はないのが現状です。スクーリングは、通信制高校を卒業する条件の内の1つになっているので、スクーリングなしの通信制高校はありません。

ただ、スクーリングの日数は、高校によって異なりますので、日数が少ない学校を選ぶことは可能です。

週◯回通うコース

週2とか、週3とかで学校に通うコースです。週にどのくらい通うのかは、自分で設定できます。週2~3回通う方が多いようです。また、社会人の方が通いやすいように、土日にスクーリングを実施している学校もあるようです。

オンラインコース

ZOOM等を使って、オンラインで面談や、授業を行う学校もあります。学校が遠くて、なかなか通えない方や、病気でなかなか外に出られない方に選ばれています。オンライン希望の場合は、学校によっては、オンラインでやっていない学校もありますので、学校選びの際は、この点も確認すると良いと思います。

合宿コース

最低でも1年に1回、数日間の泊まりで、スクーリングを行います。合宿コースを採用している学校は、都会から離れた場所や、離島にキャンパスがあります。キャンパスまでの費用や、宿泊費・食費等は、各自で必要になります。

スクーリングは卒業条件の1つ

スクーリングは卒業条件の1つです。通信制高校の卒業条件は、

1つ目が、3年間以上通信制高校に通うこと。
2つ目が、合計74単位以上修得すること
3つ目が、特別活動に30単位以上修得すること

上記が卒業条件になります。

スクーリングは、単位を修得するのに必要になります。単位を修得する方法は、レポートを提出し、スクーリングで授業を受けて、テストに合格すると、単位が修得になります。レポート枚数や、スクーリングでどのくらい授業を受けないといけないのかは、科目によって異なります。例えば、国語は、1年次では、レポートが12枚、スクーリングでの授業が4時間必要になります。これで、国語は、4単位修得できます。

スクーリングの服装は?

通信制高校は、制服が定まっている高校もありますが、スクーリングでは、どのような服装をすれば良いのでしょうか?基本的には、服装は自由なようです。体育の授業がある日や、体験授業がある日は、動きやすい格好で登校するように伝えられるようです。

ただ、入学式や卒業式などの、特別な行事の時は、襟付きで、白や黒などのシックな服装を指定する学校も多いようです。

スクーリングに欠席したらどうなる?

通信制高校の単位は、レポートを提出して、スクーリングで授業に参加して、テストで合格すれば、修得できます。そのため、スクーリングを欠席したら、単位を修得できません。もしその単位が、必修だった場合は、卒業できない可能性もあります。

その日に欠席した場合、別日程に振替として対応してくれる学校もあります。スクーリングに欠席したからといって、早めに諦めないようにしましょう。

スクーリングのメリットは?

スクーリングのメリットを紹介します。

友達ができる

スクーリングは数少ない他の生徒や先生とコミュニケーションができる時間です。実際にスクーリングに参加して、友達ができて、通信制高校に通うことが楽しくなったという生徒さんも少なくないようです。

授業内容がより理解できるようになる

基本的には、教科書を読んで理解して、レポート提出という流れになるため、勉強をしていて、疑問点が生じやすくなります。そこで、スクーリングに通うことで、先生に直接聞けたり、友達と教え合う中で、より深く理解ができるようになってきます。

モチベーションアップ

先生からの授業を受けて、友達と話をすることで、高校生という実感が湧いて、モチベーションアップにつながるようです。また、カウンセラーの方とも話をすることができますので、相談しやすく、リフレッシュできる方もいるようです。

学校行事に参加できる

通信制高校にも、修学旅行や、文化祭、体育祭があります。

修学旅行は、学校によって行き場所は様々で、生徒等による投票で行き場所を決める学校もあるそうです。例えば、北海道や沖縄、京都等に行かれる学校もあれば、海外に行かれる学校もあるようです。

文化祭は、学校によって規模が異なります。模擬店や、ライブパフォーマンスをやるところもあれば、当日の来て、できる範囲でやる学校もあります。また、学校によっては、全日制高校と合同でやるところもあるそうです。

体育祭は、全日制高校の体育祭のように、体育祭前は、毎日して練習して、本番に備えるという感じではなく、当日来て、できる内容で身体を動かして楽しむといった感じです。

スクーリングのデメリット

一方でスクーリングのデメリットは以下のものがあげられます。

交通費がかかる

合宿コースのスクーリングを実施する高校は、都心から外れたところにキャンパスがあったり、離島にキャンパスがある場合があります。そこのキャンパスまでの費用は、負担しないといけないので、あまり遠すぎると、高額な交通費になる場合があります。スクーリングの場所も通信制高校選びには重要な要素になります。

日程が限られている

社会人の方が、通信制高校に通う場合、仕事の都合でスクーリングに通えないというケースもあります。社会人の方には、通学コースで、土日開催してくれる学校を選択いただくか、合宿コースを実施している学校を選択いただくのが良いと思います。

人間関係に不安

通信制高校に進学される方の中には、中学校の時に、人間関係で嫌なことがあったり、引きこもりで、あまり学校に通えないからということで、通信制高校に進学しようと思う方もいらっしゃると思います。そんな方でも、スクーリングには絶対に通わないと卒業できませんし、スクーリングに行っても、人間関係に不安になる生徒さんもたくさんいらっしゃいます。

実際にスクーリングに通ってみて、たくさんの友達ができたりする生徒さんは多くいらっしゃるようです。

まとめ

通信制高校のスクーリングは、卒業条件にもなっているため、スクーリングがない通信制高校はありません。スクーリングの通う日数は、高校によって異なるので、そこで通信制高校を選ぶと良いと思います。スクーリングのメリットとしては、スクーリングで他の生徒さんと交流することによって、友達ができたり、勉強がより理解できるようになったりします。デメリットとしては、あまり遠いキャンパスの高校を選んでしまうと、交通費が結構かかってしまう場合があります。そういう場合は、近場にキャンパスがあるところを選ばれると良いと思います。また、中学校の時や、通われていた高校で、人間関係で嫌なことがあった方にはスクーリングは行きずらい場所ではあるかなと思いますので、そういう場合は、あまりスクーリング日数が少ない学校を選ばれると良いと思います。