【通信制高校】モチベを保つ方法は?卒業まで頑張るために大切なこと

【通信制高校】モチベを保つ方法は?卒業まで頑張るために大切なこと

通信制高校は、自学自習で自分のペースで学習できる分、自分で予定を管理しないと、モチベーションを保ち続けることが難しくなってきます。今回は、モチベーションを保ち、勉強を続けていく方法についてもお伝えしていこうと思います。

通信制高校の中退率について

令和2年度児童生徒の問題行動・不登校生徒指導上の諸課題に関する調査結果によると、全日制高校は、中退率が、0.7%で14,946人です。通信制高校は、中退率が、3.7%で7,621人です。

全日制高校に比べると、通信制高校の中退率が高いことがわかります。

通信制高校の中退する理由

通信制高校の中退数は、7,621人です。その内訳は以下になります。

進路変更がトップで、31.5%です。具体的には、就職を希望する人や、別の高校に入学を希望する人や、高卒認定試験の受験を希望する人等がいます。

その他には、学校生活・学業不適応、学業不振等が挙げられます。

学校生活・学業不適応は、具体的には、スクーリングに登校できなかった等の理由が挙げられます。通信制高校は、スクーリングで授業を受講するのが、卒業する条件の1つなので、スクーリングで授業を受講できないと、卒業できません。そのため、スクーリングで授業を受講できないと、中退を選ぶようです。

学業不振は、具体的には、勉強が進まなかったという理由が挙げられます。通信制高校では、74単位修得するのが、卒業する条件の1つです。単位を修得するには、教科書を読み、レポートを提出し、スクーリングで授業を受講して、テストに合格しないといけません。レポートの提出は、自分で勉強して、レポートを作成しないといけません。自己管理が甘い人は、レポートが溜まってしまい、溜まったレポートをやるのも気が進まず、結果的に中退という結果になっています。

モチベーションを保つために大切なこと

①自分に合った高校を選ぶ

通信制高校には、色々なコースを設けている学校があります。自分が学びたいと思うコースがある学校を選ぶと良いと思います。例えば、大学進学を目指していない人が、大学進学コースの学校に通っていても、学校に通うのも苦痛になってくると思うので、自分が学びたいと思えるコースの学校を選びましょう。

資料を請求して、学校の説明会を聞いただけで学校を決めるのは、危険です。しっかりと、学校見学をしてから決められると良いと思います。

また、保護者さんと、生徒さんで、将来のイメージが異なる場合があります。具体的には、保護者さんは、大学に行って欲しいけど、生徒さん的には、就職したいとなっている場合、選ぶ高校を間違えると学校に通うのが苦痛になります。事前に保護者さんと、生徒さんで将来どういった道に進みたいのかをしっかりと話し合っておくことが重要です。

スクーリングがネックになる場合もあります。例えば、オンラインで授業をメインとしている学校では、スクーリングは、年に数日というところが多いです。しかし、キャンパスが、郊外であったり、離島にある場合があり、そうなると、通いにくさであったり、合宿形式のスクーリングもあるので、大勢の人と数日過ごすのは、ストレスに感じる生徒さんもいます。そこもしっかりと見て、決めると良いと思います。

②達成しやすい目標までハードルを下げる

通信制高校に入学して、最終的には大学進学をすることや、就職する、資格取得する等の目標があると思います。大きすぎる目標だと、モチベーションを保つことが難しい場合があります。そんな時は、大きい目標を達成するために、その中の小さい目標を設定することが重要です。例えば、最終的には、大学進学という目標があった場合、3年後に〇〇大学合格という目標だと大きすぎる目標で、モチベーションを保つのが難しい場合があります。そこで、1日単位で、単語を1日100個覚える等の小さな目標を設定して、毎日達成していくことで、自信に繋がり、モチベーションを保つことができます。

③勉強する場所を変える

基本的には、自宅で勉強する人が多いと思います。自宅で集中できない時は、別の場所で勉強をしてみるのもオススメです。例えば、図書館や、カフェなどで勉強することで、周りに勉強している人がたくさんいるので、良い刺激になり、モチベーションを保つことができます。

④先生に相談する

何か困りごとがあったらすぐに先生に相談しましょう。先生に相談することで、すぐに解決できるケースもあります。そういう意味でも、自分が気兼ねなく、相談できそうだなと思う先生がいる通信制高校を選ぶと良いと思います。

また、先生が全員カウンセラーの資格を持っている学校もありますので、メンタル面の相談もされると、良いと思います。メンタル面の相談も、相談してみたら、意外と大した悩みじゃなかったというケースもあると思いますので、早めに相談していきましょう。

⑤先生と一緒に勉強の計画を立てる

通信制高校は、単位制のため、留年はありません。そのため、勉強を後回しにしがちです。そうならないためにも勉強の計画を立てることが重要です。ですが、自分で勉強の計画を立てると、いきなりハードすぎる予定を立てがちになり、途中で勉強を辞めてしまう原因になるので、通信制高校の先生と一緒に、学習計画や、カリキュラムを立ててもらいましょう。こういうサポートは、私立の通信制高校でやっているところが多いので、こういうサービスを希望する場合は、私立の通信制高校に進学するのがオススメです。

⑥学費のサポートを受ける

学費面の心配で、バイトの方に精一杯で、勉強が疎かになるケースがあります。学費面のサポートとして2つあります。1つ目は、就学支援金制度、2つ目は、学校が用意している学費ローンがあります。

就学支援金制度は、授業料に充てるための就学支援金を支給して、経済的負担の軽減を図るために作られた制度です。公立の通信制高校の就学支援金は、1単位あたり336円となっています。私立の通信制高校の就学支援金は、年収によって異なり、年収が590万円未満の場合は、1単位あたり最大で12.030円支給され、年収が590万円以上910万円未満の場合は、1単位あたり最大で4,812円支給されます。私立の通信制高校の場合は、1単位あたりの支給額が決まっている場合もあるので、各学校に確認が必要です。また、就学支援金には支給期間と、支給額の上限があります。支給期間は4年間で、支給額は、74単位分までで、1年間では30単位分までとなっています。こちらは返金が必要ありません。

学費ローンは、学校によって様々です。学校によっては、日本政策金融公庫という国の教育ローンがあるところがあります。こちらは返金が必要です。金利が1.65%と低金利となっていて、お子様1人につき、450万円まで借り入れが可能なようです。

まとめ

通信制高校は、全日制高校と比べると、中退率が高いです。そのため、通信制高校を卒業するには、モチベーションを保つことが重要になります。モチベーションを保つ方法として、自分に合った高校選びをすることや、目標の設定の仕方等をお伝えしました。その他に、先生に相談することで、早めに解決することもあると思うので、早めに相談しましょう。また、学費がネックになるケースもあります。学費のサポートとして、就学支援金制度であったり、学費ローンを使って、お金の心配を少しでも減らしていきましょう。