通信制高校のメリット・デメリットとは?デメリットの解説方法も合わせて紹介

通信制高校のメリット・デメリットとは?デメリットの解説方法も合わせて紹介

「通信制高校は、全日制と違ってデメリットが多そう」と感じてはいませんか?確かに、通信制高校にはいくつかのデメリットがあります。しかし、デメリットを上回るだけのメリットもありますし、デメリットを解決する方法もあるのです。この記事では、通信制高校に通うデメリットと、その解決方法を中心にお伝えしていきます。また、メリットも合わせて解説していますので、デメリットを解決して充実した高校生活を送っていきましょう。

通信制高校に通う4つのデメリット

通信制高校は、全日制の高校とは違う点も多くあります。その中には、人によってはデメリットと感じる点もあるでしょう。以下で、特に気になる4つのデメリットについて解説していきます。

デメリット1:世間体が気になる

通信制高校に通うと、世間体が良くないと感じる人もいるかもしれません。全日制の高校に通う場合は毎日学校に通いますが、通信制高校では登校日が少なくなるケースがほとんどのため、「周りの人から変な目で見られるかもしれない」と気にする人もいるでしょう。このように、周囲の反応などが気になる人にとっては、通信制高校へ通うことはデメリットと言えるかもしれません

デメリット2:自学自習するのが難しい

通信制高校では、基本的に自分で学習スケジュールを立てて勉強を進めていきます。 全日制や定時制高校のように、時間割通りに学習を進めていくシステムとは異なるのです。通信制高校では、たとえばレポートを作成する際には、自分で教科書を見て大切なポイントをまとめていきます。いつ勉強するかは個人の自由ですが、自ら進んで学ぼうとしない場合は単位がなかなか取れず、通信制高校を卒業できなくなる人もいるのです。主体的に学んでいこうという姿勢が少ない人にとっては、自学自習システムはデメリットになる場合があります。

デメリット3:友達と交流する機会が少ない

全日制の高校と比べ、多くの通信制高校では登校する回数が少なくなっています。そのため、クラスメートとの交流も少なくなり、親しい友人を作る機会が減ってしまう傾向があります。友達付き合いを苦痛に感じる場合は交流が少なくても問題ないでしょうが、積極的に友達を作りたい場合は、通信制高校の登校スタイルがデメリットになるかもしれません

デメリット4:大学受験に不利?

通信制高校では、様々な目的を持った生徒が学んでいます。もちろん、大学進学を目的として通っている人もいますが、その割合は全日制高校に比べると少ないのが実情です。勉強内容もそれほど高度ではないことが多いため、大学受験を希望する人にとっては、通信制高校の学習レベルが物足りないと感じる場合があります。その場合、学校内だけで学習を完結させようとすると、通信制高校のカリキュラムがデメリットになることもあるでしょう。

通信制高校に通うデメリットを解決する4つの方法

ここまで通信制高校に通うデメリットについて述べてきましたが、これらを解決する4つの方法についてお伝えしていきます。以下の点を意識し、デメリットを解消していきましょう。

周りの目が気になる場合:通信制高校に通う目的をはっきりさせる

まずは、なぜ通信制高校に通うのかということと、卒業後はどうしたいのかについて考えてみてください。自分の考えがしっかりしておらず、目的も持たずになんとなく通信制高校に入学してしまった場合は、世間体や周りの目が気になるかもしれません。将来の目的や、通信制に通う理由がハッキリしていれば、他人の声に惑わされることもなくなるでしょう

文部科学省「高等学校教育の現状について」によると、令和2年5月現在、高校生のうち6.3%が通信制を選択しています。約16人に1人が通信制高校に通っているということです。35人学級であれば、2人程度は通信制に進んでいる計算になります。今後は学習の多様化が進み、通信制高校に進学する人はさらに増えていくと言われています。高校で何を学び、どう過ごしたいかをしっかり考えていきましょう。

自学自習が難しい場合:通学制コースやサポート校を利用する

通信制高校は、自分の好きな時間に勉強できる反面、強制力がないため学習習慣がない人は苦労する場合があります。自学自習が難しい場合は、学習サポートを受けられる学校を選ぶとよいでしょう。対面でサポートが受けられる場合もあれば、オンライン指導がある場合もあります。また、経済的に余裕がある場合は、通信制高校でスムーズに単位取得ができるよう学習サポートを行う「サポート校」を利用するのもお勧めです。 このようにして、継続的に勉強を進められる環境を整えていきましょう。

ちなみに私立の通信制高校では、担任や学習アドバイザーなどが課題の進行具合をチェックしたり、 学習の進捗について保護者と情報共有したりといったサポート体制が充実している場合が多いです。

友達と交流する機会が少ない場合:登校日や部活動、学校外の活動に参加する

通信制高校では、登校日数が少ないため、友達と交流する機会が少ないと言われています。しかし、最近では週3日~5日登校する学校もあるので、友達と交流を深めたい場合は、そういった登校日数が多い学校を選ぶとよいでしょう。また、遠足やスキー教室といった行事や部活動が盛んな学校を選ぶことで、友達も作りやすくなります。塾やアルバイト、趣味の活動など学校外の活動を通じて友人を作ることも可能です。

大学受験に不利と感じる場合:大学受験コースのある学校を選ぶ 

通信制高校では大学受験の準備に不利と感じる場合は、オプションで進学コースを用意している学校を選ぶことをお勧めします。そういった学校では、進路担当の先生が定期的に情報提供を行ったり、校内で模擬試験を実施したりと学習への取り組みが盛んだからです。また、通信制高校を選ぶときは、学校資料に掲載されている進学実績をチェックしましょう。大学進学者が多いかどうか、多い場合はどのくらいのレベルの大学に進学しているのかが分かります。

一般選抜で受験する場合はもちろん、大学進学者が多い通信制高校であれば、指定校推薦の数が多い傾向があるため、良い成績を取ることで大学進学への道が開けます。ぜひ、大学受験コースがある学校を選んでみてください。

通信制高校に通う5つのメリット

ここまで、通信制高校に通う場合のデメリットとその解決方法についてお伝えしてきましたが、もちろん、通信制高校に通う場合のメリットも数多くあります。以下で、主な5つのメリットについてご紹介していきます。

単位制で留年がない

通信制高校は全日制とは異なり、1年間で学習すべき量が決まっていないため、留年という概念がありません。自分のペースに合わせて学習できるので、3年間で卒業しなくても良いのです。

ちなみに、以下の卒業要件を満たすと、通信制高校を卒業することができます。

  • 74単位以上の修得
  • 36ヵ月以上の在籍
  • 30単位時間の特別活動(ホームルームや生徒会、学校行事など)

このように、自分のペースで卒業を目指せるため、仕事が忙しかったり体調がよくなかったりなどがあっても、留年の心配をせずに学習を続けることができます。

自分に合ったペースで通学できる

前述したように、留年の概念がない通信制高校は、仕事をしながら通っている人も多くいます。登校日数が多い学校もあれば、月に1回程度しか登校日がない学校もあるため、自分のペースに合わせて学校を選んで通学できるのは大きなメリットです。全日制の高校に比べて登校日が少ない学校がほとんどなので、自由時間も十分に確保できます。趣味に打ち込んだり、仕事をしたり、目指す資格取得のために専門学校や予備校に通ったりしている人も多くいます。

学費が安い

通信制高校は、全日制と比べて学費が安いというメリットがあります。特に公立の通信制高校では、世帯収入にもよりますが、学費は3年間で10万円程度です。サポートが充実している私立の通信制高校でも、年間10万円程度からの学費となっているため、経済面が問題で全日制の高校進学をあきらめた場合でも、高校に通う環境が整っていると言えます。また、高等学校等就学支援金を利用することで、自己負担額を引き下げることも可能です。

様々な年齢やバックグラウンドの人と出会える

通信制高校には、様々な年齢やバックグラウンドの人が通っています。前述した文部科学省「高等学校教育の現状について」によると、約17%の生徒が19歳以上です。また、中学以前や高校でいじめにあったり、不登校の経験があったりして通信制に入学・編入した人など、様々な人がいます。

そのため、学校側も多様な生徒たちのニーズにこたえようと、学習面・精神面の両方からサポートしています。具体的には、カウンセラーが常駐していたり、オンラインでほとんど全てのレポートが提出できたり、体験学習が用意されているなど様々です。このようにサポートを受けながら、幅広い年齢層やバックグラウンドの人と出会い、交流を深めていけるのは通信制高校のメリットと言えるでしょう。

高校卒業の資格は全日制と同じ

通信制高校でも、全日制高校と同様の高校卒業資格が得られます。卒業すると、高卒以上の資格が必要な求人に応募したり、大学や専門学校などを受験したりも可能です。通学や学習形態が全日制と異なったとしても、何ら不利になることはありません。

まとめ

本記事では、通信制高校に通うデメリットやその解決方法についてお伝えしてきました。確かに、通信制高校では全日制高校と比べると自学自習の習慣が必要だったり、友人との交流頻度が少なかったりする傾向はあります。しかし、記事中でお伝えしたように前向きに取り組むことでデメリットも解消できますし、通信制高校にはそれを上回るメリットも数多くあるのです。主体的に学び、充実した高校生活を送っていきましょう。これから通信制高校に通おうと考えている人や在籍中の人にとって、この記事がお役に立てれば幸いです。