通信制高校はどんな人が多く通ってる?メリットも合わせて紹介します

通信制高校はどんな人が多く通ってる?メリットも合わせて紹介します

全日制高校は、中学校を卒業して入学する方、現在、高校に通っていて、別の高校に転入する方もいます。通信制高校にはどんな人が通っているのでしょうか?それをお伝えしていこうと思います。

中学校で不登校になった人

中学校に通っていて、途中で不登校になった際に、進路の1つとして通信制高校を選択される方が多いようです。通信制高校は、先生が全員カウンセラーの資格を持っているなど、不登校の生徒さんに手厚いフォローをしてくれるので、安心して通えるのではないかと思います。こういう学校をご希望の場合は、先生がカウンセラーの資格を持っているかどうかなど事前にお調べいただくと、良いと思います。

全日制高校から転・編入する人

全日制高校に通っていて、通ってみて、高校が合ってない人や、高校で単位を落として、留年になりそうだけど、3年間で高校を卒業したい人です。

転入学は、現在高校に在籍していて、他の高校に入学することで、編入学は、高校を退学し、そこから改めて高校に入学することです。

転入学は、在籍していた学年までの単位を入学先の高校で引き継げますが、編入学の場合、例えば高2生の途中で退学した場合は、高2生の単位は引き継げず、高1生の単位しか引き継げません。

引き継ぎ単位数は、転・編入学するタイミングで、判明するので、そこまでは正確な引き継ぎ単位数はわかりません。

高校卒業資格を取りたい

通信制高校には、10代の人以外にも、社会人の人も通っています。何らかの理由で、高校に通えなかった人が、通信制高校に通う場合もあります。様々な年代の方が同級生にいることもあるようです。最近では、社会人向けに、土日にスクーリングがある学校があるようです。社会人は、仕事をやりながら、平日にスクーリングは難しいと思うので、こういう土日にスクーリングがある学校を選ぶと良いと思います。

マイペースに通いたい

自分のペースで通いたいという人もいます。通信制高校は、毎日通う必要がなく、スケジュールも自分で決められるため、通信制高校を選ぶ人もいます。全日制高校では、登校時間や、授業時間が決まっており、授業も全体に合わせて進んでいくので、授業についていけなくなる可能性もあります。

通信制高校では、オンライン授業や映像授業を取り入れている学校もあり、自分のペースで勉強できるのが良いようです。

芸能人やスポーツ選手の両立

芸能人の方やスポーツ選手も通信制高校に通われている方はいます。芸能人で通信制高校に通われていた例を挙げると、テレビでも活躍されている女優の広瀬すずさんや、アイドルのKing & Princeの神宮寺勇太さんが通われていたようです。忙しい芸能活動と並行して、高校卒業資格を得るには、通信制高校が最適なようです。

また、スポーツ選手で通信制高校に通われていた方の例を挙げると、東京オリンピックで活躍された、スケートボードの堀米雄斗選手、BMXの中村輪夢選手、サーフィンの大原洋人選手、北京冬季オリンピックで活躍された、国武大晃選手です。練習や、海外の試合で忙しく活動しながら、高校の卒業資格を取りたい方が、通信制高校を選ぶようです。

発達障害などを抱えている人

特別支援学級や特別支援学校の生徒さんの進学先の一つとして、通信制高校に通われる方もいます。

通信制高校は、自分のペースで勉強ができるので、学習障害を抱えている人でも、安心して学習に取り組めます。また、通信制高校には、先生全員がカウンセラーの資格を持っているなどの心理的サポートをしてもらえるので、そこで相談ができ、安心して授業を受けられるような体制がある学校もあります。そういうサポートが必要な場合は、そういうサポートを実施している学校を選ぶと良いと思います。

早い段階で専門知識を勉強したい人

通信制高校には、専門的な科目を学べるコースもあります。例えば、イラストやデザイン、声優、美容師・保育士資格について学べるコースがある学校もあります。専門的な科目を学べるコースに通うことで、早めに専門知識を学べて、早めに社会で活躍できるために、通信制高校を選ぶ人もいます。

通信制高校に通うメリット・デメリット

上記では、通信制高校に通っている人にはどんな人がいるのかについてお伝えしてきました。ここでは、通信制高校に通うメリットとデメリットについてお伝えしていきます。

通信制高校に通うメリット

①費用が安い

通信制高校は、学費が安いです。公立の通信制高校では、初年度で5万円前後、私立の通信制高校では、初年度で、25万円からになっています。全日制高校では、公立で45万円ほどで、私立で95万円ほどになるので、相当安いことがわかります。この学費の安さから、アルバイト等の働きながらでも通えることがメリットの1つになっています。

②留年がない

通信制高校は、単位制のため、留年がありません。単位制は、3年間で74単位修得できれば良いので、高1生のタイミングで体調が悪くて、1単位しか修得できてなかったとしても、高2生に進学することは可能です。

③自分のペースで勉強可能

通信制高校は、全日制高校と同じように、毎日高校に通う必要がなく、上記のように、留年もないので、自分のペースで勉強することが可能です。また、高校の勉強をしっかりとやっていれば卒業はできるので、その他の時間で、自分の取り組みたいことに取り組む時間ができます。

④どんなタイミングでも入学できる

新入学のタイミングとしては、4月と10月が設けられていますが、転・編入学の場合は、毎月募集しているため、いつのタイミングでも入学することが可能です。入学するタイミングによって、その年度で取れる単位数が異なるので、ここは注意が必要です。例えば、鹿島山北高校では、11月までに転・編入学をしないと、次の3月までに卒業できません。

通信制高校に通うデメリット

①自学自習をする必要がある

通信制高校は、基本的に自学自習になります。教科書を読んで、そこからレポートを作成します。これは、学校側が、この時間に教科書を読んで、次の時間にレポートを作成するといった勉強時間を決めてくれる訳ではありません。自分で勉強時間を確保して、勉強していく必要があります。既に自分で勉強する習慣がある人は良いですが、全く勉強習慣がない人は、大変だと思います。

②先生や同級生と交流する機会が少ない

通信制高校は、基本在宅で、年に数回学校に行くだけで卒業できるので、あまり先生や同級生と交流する機会がありません。学校に行くタイミングも生徒それぞれなので、学校に一緒に行く等もありません。スクーリングや、学校で遠足等を実施している学校もあるので、そういう場で、同級生と交流して、友達を作ると良いと思います。

③学習内容は基本的な内容

通信制高校で学習する内容は、教科書の基本的な問題が中心となります。学校にあまり通えていなかった人にも門戸が開いているため、基本的な問題が中心となっています。

もし、将来、大学受験を考えられている場合は、基本的な問題だけだと、物足りない可能性があります。大学受験レベルまでの勉強をしないといけません。

まとめ

通信制高校にどのような人が通っているのかについてお伝えしました。通信制高校には、スポーツを頑張っていて、海外遠征や練習が多忙で、通信制高校を選ぶ人や、何らかの理由で、高校に行けなくて、社会人になってから、高校に通い直す人等の様々な人が通っています。

また、通信制高校に通うメリットとデメリットについてもお伝えしました。通信制高校のメリットとしては、自分のペースで勉強ができる点ですが、デメリットとして、自学自習をしないといけないので、自己管理能力が必要になります。