通信制高校は就職に不利?有利に就活を進めるために必要なことまとめ

通信制高校は就職に不利?有利に就活を進めるために必要なことまとめ

学校基本調査によると、通信制高校を卒業して、就職した人の割合は20%くらいです。約5人に1人が就職しています。この数値は、全日制高校とほぼ同様です。今回は通信制高校の就職についてお伝えしていきます。

通信制高校の進路状況

全日制高校は、大学進学が55%くらい、専門学校が22%くらい、就職が18%くらいになっています。通信制高校では、大学進学が17%くらい、専門学校が23%くらい、就職が19%くらいになっています。その他に、フリーターなどで、定職に就かなかったりする人の割合が、全日制高校では、6%くらいで、通信制高校では、41%です。定職に就かない人が多い状況です。しかし、近年では、通信制高校を卒業して、就職する人の数は増加傾向にあるようです。

通信制高校からの就職は不利?

結論から言えば、通信制高校だからと言って、就職に不利になることはないです。

履歴書には、通信制高校と記載する必要がないため、履歴書を見ても、通信制高校だと気づかない場合も多いようです。全日制高校と通信制高校どちらもある学校もあるので、どちらに通っているのかわからない場合が多いようです。自分から言わないと、面接官に気づかない可能性もありますが、面接官には、通信制高校を卒業であることを伝えると良いでしょう。逆に言わないことで、面接官に悪い印象を抱かせる可能性もあります。面接官によっては、通信制高校のことをあまりわかっていない可能性もあるので、通信制高校を選んだ理由や学校でやってきたこと等も伝えると良いでしょう。

具体的には、通信制高校に通いながら、アルバイトと勉強を両立していた場合、アルバイトで得た経験や学んだことを伝えると良いでしょう。在学中に目標等があり、その目標に向かって何かに取り組んでいた場合は、どういう風に取り組んでいったのかについて、伝えられるようにしましょう。

通信制高校は、自学自習を基本としていて、教科書を読んで、理解して、レポートを作成して、スクーリングで授業を受けて、テストに合格して、単位を習得し、通信制高校を卒業できます。通信制高校を卒業したということは、自己管理ができる人ということです。自信を持って、就職活動に臨みましょう。

就職を有利にするには?

資格を取得する

通信制高校には、専門的なことを学べるコースを設置している学校もあります。専門知識を学ぶことで、進路の幅が広がります。通信制高校で取得できる資格として、国家資格も取得することができます。代表的なのが、美容師や調理師です。ビジネスの資格としては、公認会計士や税理士の取得を目指すコースもあります。資格を取得できるコースだけではなく、声優を目指すコースや、俳優を目指すコースなど、ユニークなコースを設置している学校もあります。やりたいことが明確であれば、入学時に専門的なことを学べるコースに進むと良いでしょう。

もし、入学後にやりたいことが見つかった場合は、そのやりたいことの資格を取得するのも良いでしょう。通信制高校は、自学自習がメインになります。そのため、学校に通うことが少なくて済み、拘束時間が短いです。その分、資格取得のための時間に当てることができます。資格を取得することで、就職活動で武器になる場合もありますので、積極的に資格を取得しましょう。

成績を良くする

なるべくスクーリングで遅刻や欠席をしないようにしましょう。通信制高校は、スクーリング日数は少ないですが、遅刻や欠席をしないことで、面接する人に悪い印象を抱かせないようにしましょう。遅刻や欠席が多いと、就職してからも、遅刻や欠席を多くするのではないかと思われます。また、レポートの提出もしっかりと行い、学校のテスト結果もできる限り

良い点数を取れるようにしましょう。成績が良いと、努力ができる人という印象が抱かれます。また、高校内で選考がある場合もあるようです。そうなった場合、やはり成績が良い人が選ばれやすい傾向になるので、良い成績を取れるように、努力しましょう。

インターンシップを活用する

インターンシップは、大学生がするものという印象があると思います。しかし、今は高校生を積極的に受け入れている企業が増えています。高校生向けのインターンシップは、春休みや夏休み等の長期休暇中に実施されることが多いようです。企業側としては、高校生採用は、9月中旬に選考開始して、9月末には6割以上の高校生が内定を獲得しているようなので、インターンシップを実施することで、他の企業に先手を打てるようです。高校生がインターンシップに参加することで、働く経験を知ることができます。仕事を体験することを通じて、やりたいことも探す手がかりになります。

高校生のインターンシップ参加に際して、注意点としては、「挨拶をする」「自分から行動する」「不明点は聞く」をしっかりとやりましょう。挨拶ができるだけでも、企業側からしたら、高評価をもらえる可能性もあります。自分から行動をすることで、多くのことを学べるだけではなく、周囲からも評価を得やすくなります。不明点はその都度聞きましょう。不明点を聞くことで、その人の学ぶ姿勢が感じられ、高評価を得やすいです。

インターンシップを通して得た経験は、就職活動の面接の際に、伝えてアピールしましょう。

アルバイトをやる

通信制高校は、自学自習がメインで、あまり学校に通わなくても良いです。そのため、学校の拘束時間も短いので、自分のやりたいことに時間を使えます。その時間に是非アルバイトをやりましょう。アルバイトをやるメリットとしては、社会性を身につけることができ、社会人としてのマナーやルールを早くから身につけることができます。勉強とアルバイトの両立は、就職活動の面接でアピールにもなります。面接では、どんなアルバイトをしていたのかや、アルバイトで学んだこと・身につけたこと、アルバイトでの失敗談などを聞かれることが多いです。しっかりと話せるようにしておきましょう。

技能連携校に通う

技能連携校は、技能連携制度を利用して、専門的なことを勉強しながら、高校卒業資格を得られる学校のことです。技能連携制度は、高等専修学校と通信制高校にも入学するというもので、ダブルスクールという感じ、2つの学校を卒業するというものです。ダブルスクールなので、勉強が大変かと思われるかもしれませんが、技能連携校で習得した単位を通信制高校の卒業の単位として認められる場合があるので、専門的な勉強も高校卒業資格も効率的に目指すことができます。技能連携校として学べることは、工業系、調理系、美容系、福祉系、服飾系などを学べます。技能連携校に通う場合は、オンラインであったり、週に数日通う等はできず、全日制高校と同様、週5日で登校することがほとんどです。

まとめ

通信制高校の就職についてお伝えしました。通信制高校を卒業して、就職する人の割合は、約20%ほどです。約5人に1人が就職しています。通信制高校の就職は、不利になることはありません。近年、通信制高校を卒業して、就職する人の数が多くなっています。就職を有利にするために、やった方が良いこととして、資格を取得する、高校の成績を上げる、インターンシップを活用する、アルバイトをする、技能連携校に通う等が挙げられます。これらを利用して、是非就職に役立ててください。