通信制高校って落ちることあるの?不合格にならないための注意点も解説

通信制高校って落ちることあるの?不合格にならないための注意点も解説

全日制高校には入学試験があります。通信制高校も全日制高校と同様、入学試験があります。今回は、通信制高校の入試から、不合格にならないために注意することをお伝えしていきます。

通信制高校の入試

通信制高校にも、全日制高校と同様、入試があります。通信制高校の入学には、3種類あります。新入学、転入学、編入学です。入学資格としては、新入学は、中学校を卒業見込みの人もしくは、中学校を卒業した人、転入学は、現在高校に在籍している人、編入学は、高校を中途退学した人です。通信制高校には、年齢制限がないので、中学校を卒業してすぐの人から、定年してから高校に通う人もいます。

通信制高校の入試は、書類審査、面接、作文がメインです。筆記試験を課す高校もありますが、あまり多くはありません。筆記試験を課す高校の多くは、公立高校です。

書類審査では、調査書が審査されます。調査書には、中学校の時の成績、出席日数、生活態度などが記載されています。あまり調査書の内容は重視されないようです。

面接や作文では、志望動機や、どのような学校生活を送りたいのかなどを問われます。初対面の人と話をすると、うまくできないことが多いと思いますので、予め練習をしておきましょう。練習では、学校の先生や、保護者に協力をしてもらいましょう。質問に対して、スラスラと答えられるレベルまでに持っていきましょう。

面接について

通信制高校の入試で面接試験を課すところは約7割ほどもあるそうです。面接試験を課して、受験生の人柄をチェックしています。面接は、長い学校で20分ほど、短い学校で5分ほどです。平均すると、10分くらいになります。面接は1人1人行う個別形式がほとんどですが、グループ形式を取る学校もあります。グループ面接に不安がある場合は、事前に連絡をすると、配慮をしてもらえる場合もあるそうです。

面接では、志望動機がほとんどの学校で聞かれます。志望動機では、入学へのやる気を問われるための質問です。わかりやすく答えられるように事前に準備しましょう。学校によっては、全日制高校ではなく、通信制高校の理由や、通信制高校の中でもなぜこの高校に入学したいと思ったのかについて聞かれる場合もあります。

その他の質問として、高校生活への抱負を聞かれる場合もあります。この質問は、勉強へのやる気や卒業したいという意欲を図るための質問です。高校でどんなことを学びたいかや、入学後にやりたいことを質問されます。

卒業後の進路や、将来の夢を聞かれる場合もあります。夢や目標に対して何かしらの行動を起こしているもしくは、起こそうとしている姿勢を見ています。もし、夢や目標がなくても、高校生活の中で、探したいと伝えると良いでしょう。

中学校の時の生活について聞かれる場合もあります。受験生の人柄や、その背景を知るための質問です。中学校時代の頑張ったことや、部活動について聞かれます。不登校だった場合は、独学で取り組んだことや、学外で取り組んだことを答えると良いでしょう。

学校によっては、自己紹介を求められることもあります。自己紹介も事前に準備しましょう。

得意科目や、計画を立てて勉強できるかや、好きなこと・趣味、自宅での過ごし方についても聞かれる場合があります。急に質問されても困らないように、こちらの質問についてもしっかりと対策しましょう。

面接での服装は、制服で良いでしょう。社会人の場合は、スーツが良いでしょう。制服やスーツがない場合は、黒めで、襟付きのシャツを用意しましょう。身だしなみもチェックしましょう。派手な髪色や、アクセサリーよりかは、黒めの髪色や、アクセサリーを外して、面接に臨みましょう。

面接では、最低限のマナーが守られているかどうかも確認されます。入退室時に入り方や退室の仕方もチェックされます。また、挨拶もしっかりとできるかどうかも確認されます。ここもしっかりと事前に練習しましょう。

作文について

作文は、出願時に提出するタイプと、会場で作成して提出するタイプがあります。作文で書く内容は、面接で聞かれることと、あまり変わりません。志望動機や、どんな高校生活を送りたいか等を書きます。その他には、将来の夢や目標、自己PRも書く場合もあります。必ず下書きをした上で、本番の用紙に書きましょう。下書きの時は、誤字脱字がないかは確認しましょう。学校の先生や、保護者に確認してもらうのも良いでしょう。字数は、学校によって異なります。400字の学校もあれば、800字の学校もあります。会場で作文を提出する場合は、試験時間はだいたい30分ほどのようです。テーマは、その場で伝えられるので、当日までわかりません。そのため、過去問等がある場合は、過去問を解いて対策しましょう。

これをやったら落ちてしまう行動

私立の通信制高校であれば、基本不合格になることはあまりありません。稀に不合格になるケースがあります。素行が悪かったり、法律違反をしてしまうと、不合格になる場合があります。素行が悪いことをやっていたとしても、それを改める行動をしている場合は、不合格にならない場合もあります。

その他には、いじめをすると判断された人は、落ちる可能性があります。通信制高校には、中学校でいじめを受けて、不登校になったという生徒も少なからずいます。学校内でいじめが起きてしまうことは避けたいので、落とすことがあります。

学校のルールやモラルが守れない場合も、落ちる可能性があります。通信制高校は、校則が緩く、自由な印象を持っていると思います。しかし、学校の卒業のルールやモラルが守れない場合は、卒業できないという印象を持たれるので、不合格になる場合があります。

障害などを抱えていて、学校が、その障害に対応できない場合は、落ちる可能性があります。私立の通信制高校サポート校の場合は、専門の先生がいないケースがあるので、事前に学校に相談しましょう。

勉強についていけないと判断された人は、落ちる可能性があります。具体的には、外国人の人が、日本語で会話はできるけど、読み書きができない場合は、教科書やレポートに書いてあることが理解できず、自分で解答を書くこともできないため、卒業することが難しいので、落ちる可能性があります。

通信制高校に落ちてしまった場合

通信制高校では基本落ちることは少ないですが、上記の理由で落ちてしまう可能性があります。入学前から卒業という目標がない場合は、不合格になる可能性が高いので、そこはしっかりと伝えましょう。もし、通信制高校に落ちてしまった場合は、別の通信制高校を受験しましょう。受験した通信制高校では落ちてしまっても、別の通信制高校では合格する可能性はあります。次回の受験では、落ちてしまう行動を参考に、面接や作文に取り組んでみてください。

まとめ

通信制高校の入試についてや、入試のポイント、どういう行動をしたら不合格になりやすいか等をお伝えしました。通信制高校の入試は、科目試験を課す学校は少なく、書類審査、面接、作文を課す学校が多いです。書類審査以外の面接や作文は自分で練習できますので、本番前に、練習をすると良いでしょう。練習をすることで、本番でしっかりと受け答えができたり、読みやすい作文を作成できたりします。面接や作文では、志望動機や、学校に入って何をしたいかを聞かれることが多いです。この質問にはしっかりと答えられるようにしましょう。面接や作文で、やる気がない回答をしたり、ルールやモラルを守れないような回答をすると落ちる可能性があります。やる気があって、ルールやモラルは守れるというところをしっかりと伝えましょう。もし通信制高校に落ちてしまっても、その学校が合わなかっただけです。気持ちを切り替えて、別の高校を受験しましょう。