通信制高校を楽しめる人・後悔する人の違いとは?後悔する前に見てほしいことまとめ

通信制高校を楽しめる人・後悔する人の違いとは?後悔する前に見てほしいことまとめ

通信制高校は、自習メインで、自由な時間が多いので、通ってみて楽しいと思う人もいれば、通ってみて後悔する人もいるようです。この差についてお伝えしていこうと思います。

通信制高校は楽しい?

通信制高校は、全日制高校と比べると1日のスケジュールもガチガチに決まっているわけではなく、スケジュールは自分で決められるため、自由です。テストも基本的な内容しか出されず、服装や髪型に規制がないため、遊んでいても卒業できるようなイメージがついているようです。

しかし、実際は、勉強の計画を自分で立て、多くの科目の勉強をしないといけないので、遊んで卒業できるわけではありません。

通信制高校は、自由すぎるが故に、自分で勉強をやらなくなり、単位が修得できず、通信制高校に入らなければ良かったという後悔になりかねません。

しっかりと自分の性格や、生活リズム、やりたいことと合っているか等を事前に確認して、通信制高校を選ぶと良いと思います。

通信制高校に入って後悔したこと

高校選びを間違えてしまうと、学校に行くのが苦痛になり、中途退学してしまうケースがあります。そうならないためにも、よく吟味して、高校を選ぶことが重要です。ここでは、通信制高校に入ってどんな後悔があったのかをお伝えしていきます。

自学自習が大変

通信制高校は、自学自習がメインです。そのため、モチベーションを保たないと勉強が続かず、卒業できないということがあります。

また、通信制高校は、全日制と異なり、単位制を取り入れています。単位制なので、留年はないですが、しっかりと計画を立てて勉強していかないと3年間で卒業は難しいです。

通信制高校の単位は、教科書等を読み、レポートを作成し、スクーリングで授業を受けて、単位認定試験で合格すると修得できます。レポートは、1単位当たり3枚ほどです。3年間で74単位なので、222枚レポートを提出することになります。週に直すと2枚ほど作成が必要です。毎週、レポートを作成しないと、どんどん溜まっていき、溜まっていったレポートを見て、やる気をなくし、また溜まっていくという負のループに陥ってしまい、最悪の場合、途中で退学ということになります。毎週しっかりと作成していくことが重要です。

通信制高校には、公立と私立の2種類あります。公立に比べると私立の方がサポートが手厚いようです。卒業率も、公立が約94%で、私立が97%で、若干私立の方が高くなっています。自分で計画を立てて、勉強していくのが難しいなと思った場合は、私立の方がサポートが手厚いので、私立の通信制高校を選ぶと良いと思います。

勉強内容が大学受験向きではない

通信制高校は、どんな背景の人でも、高卒資格を取れるように学習内容は難しいことはやりません。高校卒業して、大学受験を考えている人には、通信制高校だけの勉強では不十分なことが多いです。また、通信制高校のカリキュラムは、大学受験で使用する科目の範囲までやらないことも多いです。例えば、数学は、数学Iが必修科目で、数学Aが選択科目になります。そのため数学は、数学Iと数学Aしかやりません。そのため、国公立の文系理系及び、私立の理系の大学に進学したい場合、数学IIや数学B、数学IIIを授業ではやりませんので、独学で勉強していく必要があります。

大学受験をする場合は、通信制高校の中でも、大学受験コースを設けている学校もあります。大学受験をされる場合は、大学受験コースを設けている学校を選ぶと良いと思います。

友達を作りずらい

通信制高校は、基本は自習のカリキュラムで、授業がある日も生徒によって異なるので、あまり他の生徒と接する機会がありません。そのため、全日制高校のように、スムーズに友達が作れないことが多いようです。

通信制高校のスクーリングには、週に数日から週5日行くコースと、年に数日の集中スクーリングコースがあります。全日制高校のような学校生活を送りたい人は、週5日等のスクーリングの日数が多い学校を選ぶと良いと思います。

世間体が気になる

通信制高校に通っていることを伝えると、色々と聞かれるのが嫌だったり、バイト等の面接の時に、通信制高校に通っていることを伝えた時に、嫌な顔をされたという経験をされた人がいて、そこで、世間体や周りの目が気になるという意見があるようです。

実際に、偏見を持つ人は、少なくありません。高校を中退してしまった人や、不登校だった人、全日制高校を受験で落ちてしまった人が通信制高校に進学する人が多いため、そういう偏見を持つ人がいるようです。実際に、通信制高校の就職率は15%前後です。全日制高校も同様の数値になるので、そこまで差がありません。また、社会に出れば最終学歴が重視されますので、通信制高校を卒業した後に、大学や専門学校に進学する場合は、大学や専門学校が最終学歴になるので、どこの高校に通っていたかは問われることがありません。

高校生活を後悔しないための通信制高校の選び方

通信制高校に通っている生徒で、これまでに学校を辞めたいと思ったことがある生徒は、

全通信制高校・定時制高校の40%以上もいたそうです。せっかく高校に入学しても、思ったものと違ったという理由で中途退学してしまうのは、時間的にも、金額的にも、もったいないです。ここでは、後悔しないための通信制高校の選び方をお伝えしていきます。

スクーリング回数と、キャンパスの立地を確認する

スクーリングの回数は、学校によって異なります。週に数日から5日間通う学校もあれば、年に数日のみの学校もあります。生活リズムにあったスクーリングを実施している学校を選ぶと良いと思います。社会人を受け入れている学校の場合は、スクーリングを土日で実施してくれる学校もあります。そういう点も気をつけて見ると良いと思います。

通信制高校は、キャンパスを構えている学校もあれば、オンラインで実施する学校もあります。キャンパスに通う場合は、家からの近さ等を考えて、選ぶと良いと思います。

また、基本はオンラインでの指導でも、スクーリングは、離島や、郊外にあるキャンパスに行かないといけないケースもあります。キャンパスまでの交通費や、宿泊費、食費は、別途でかかる場合がありますので、ここも注意してください。

部活動や学校行事があるかどうか

通信制高校では、生徒間での交流があまり生まれません。そのため、通信制高校で生徒間の交流を深めたい人は、部活や、学校行事が豊富な学校を選ぶと良いと思います。事前に資料などで、どんな学校行事があって、どんな部活があるのかは確認しましょう。

カウンセラーがいるかどうか

学校によっては、先生が全員カウンセラーの資格を持っている学校もあります。そういう学校は、悩みがあるとすぐ相談できるので、こういう環境を重視している人は、カウンセラーが常駐していたり、学校の先生がカウンセラー資格を持っているかどうか確認しましょう。

学習のサポートがあるかどうか

通信制高校は、基本的に自習がメインです。レポートを作成する際に、自分で勉強して、取り組む必要があります。勉強している習慣がある人は良いですが、あまり勉強をしてこなかった人は、勉強する習慣を作ることから始めなければなりません。通信制高校のレポートは、中学校レベルの知識が入っている前提になるので、もしその知識が入っていない場合は、勉強を進めていくのがすごく大変になると思います。そういう人は、学習サポート体制が手厚い学校を選びましょう。例えば、スクーリングの時だけ質問ができるという感じではなく、自宅で学習している時に、チャットであったり、ビデオ電話で質問できたりする学校を選ぶと良いと思います。

まとめ

通信制高校は、校則が甘かったり、全日制高校のように毎日授業を受けるわけではないので、楽に思われる人もいると思います。楽だから、楽しそうという理由で通信制高校に入学されると、後悔に繋がります。後悔しない高校選びのためにも、スクーリングの回数や、学校のキャンパスの立地、部活や学校行事があるかどうか、カウンセラーがいるかどうか、学習サポートが手厚いかどうかあたりを見てみると良いと思います。しっかりと比較して、後悔しない高校選びをしましょう。