通信制高校の出席日数はどれくらい?欠席日数やスクーリングについて解説

通信制高校の出席日数はどれくらい?欠席日数やスクーリングについて解説

全日制高校の場合、進級できる出席日数が決まっています。全日制高校では、総授業数の2/3以上出席が進級の条件になります。総授業数は、190日から209日なので、127日から139日が最低出席日数になります。総授業数や、進級の条件は、学校によって異なります。通信制高校では、どうなるのかについてお伝えしていきます。

通信制高校の卒業条件

通信制高校の出席日数をお伝えする前に、まず、通信制高校の卒業条件についてお伝えしていきます。通信制高校の卒業条件は3つあります。1つ目は、高校に3年間以上在籍していること、2つ目は、74単位以上修得すること、3つ目は、特別活動で30単位以上修得することです。それぞれについてお伝えしていきます。

高校に3年間以上在籍すること

全日制高校と同様に、3年間は高校に在籍しないといけません。通信制高校の場合、留年がないので、高校4年目という人もいます。通信制高校には、最大何年まで在籍可能か決めていない高校も多いようですが、だいたい7年ほどまで在籍可能なようです。

74単位以上修得すること

全日制高校は、学年制のため、1年間で修得する単位や出席日数等が決まっていて、それができなければ、留年という形となります。通信制高校は、単位制になっています。単位制は、卒業までに修得する単位数が決まっています。その単位数は74単位です。例えば、高1生で1単位しか修得できていない場合、高2生や高3生で73単位を取れば、卒業することが可能です。全日制高校も卒業に必要な単位は、74単位なので、同じだけの勉強が必要になります。

特別活動で30単位以上修得すること

特別活動は、ホームルームや、文化祭・体育祭、修学旅行等の学校行事のことを指します。

この特別活動を、30単位分修得することが、卒業するための条件の1つになります。

通信制高校は、基本自宅で学習という形なので、特別活動はスクーリングの際に実施という形となります。そのため、スクーリングを実施しないと、特別活動の単位が修得できず、卒業できないという形となるので、注意が必要です。

出席日数について

通信制高校では、学校で直接授業を受けることをスクーリングと呼びます。スクーリングの出席日数は、高校によって異なります。公立の通信制高校の場合は、1週間に1回の登校が必要になります。私立の通信制高校の場合は、週に数日の登校の必要がある学校もあれば、年に数日のみの登校の学校もあります。年に数日程度の登校なので、現在仕事をしている人や、芸能活動をしている人、スポーツ選手などの学校に行く時間がない人にオススメです。

スクーリングの種類

スクーリングには、3つの種類があります。週に数日から学校に通う形の通学型、年に数日、学校に通う形の集中型と泊まりで学校に通う合宿型です。通学型が一番学校に通う日数が多いので、学校で直接勉強を教わりたい人は、通学型が良いと思います。集中型は、短期間でまとめてのスクーリングになります。週に何度も学校に通うのが難しい人にオススメです。合宿型は、郊外もしくは離島でのスクーリングになることが多いです。日程は、夏季や冬季、大型連休といった時期に行うことが多いです。

また、スクーリングは、交通費や宿泊費、食費が別途かかるので、注意が必要です。

スクーリングで勉強する内容

通常の全日制高校と同様に、英数国などの科目授業の他に、通信制高校ならではの科目もあります。農業体験や、介護支援の体験をやっている学校もあります。他にも、イルカに餌付けしたり、イルカと一緒に泳ぐ体験ができるスクーリングや、沖縄でマリンスポーツをやり、体育の単位が修得できたり、エイサー体験ができる学校もあるようです。鎌倉散策というスクーリングを実施している学校もあります。全日制高校とは異なり、楽しみながら授業を受けて、単位が修得できます。

登校日に欠席したらどうなるか?

通信制高校の単位の修得方法は、教科書を読んで、レポートを作成して、スクーリングで授業を受けて、テストに合格すると、単位を修得できます。もし、スクーリングを欠席となると、レポートを作成しただけになるので、単位が修得できません。特に必修科目は、修得できないと卒業できないので、注意が必要です。

通信制高校は、スクーリングを欠席した場合、振替できる場合もあります。スクーリングを欠席してしまった場合は、振替ができるか確認をしてみましょう。

各科目のスクーリングの単位数

各科目によって、スクーリングの単位数は異なります。例えば、国語は、1年次にレポートが12枚、スクーリングの授業が4時間必要です。体育は、レポートが8枚で、スクーリングが40時間必要です。この他にも、体育祭や文化祭等の特別活動に30単位履修する必要があります。

スクーリングに行きたくない場合

通信制高校は、オンラインでやっているところもあるので、あまり学校に通わずに、卒業することが可能ですが、完全にスクーリングがないということはできません。スクーリングを減らすことは可能です。例えば、あまりスクーリングの回数が少ない科目を選べば、スクーリングを減らすことは可能です。

今通っている高校がスクーリングが多く、減らせない場合は、スクーリングが少ない高校に転・編入学も考えてみても良いかもしれません。

スクーリングのメリット・デメリット

スクーリングのメリット

通信制高校の単位は、教科書を読み、レポートを作成し、スクーリングで授業を受けて、テストに合格すると、単位を修得することができます。テストも大事ですが、レポート作成も重要です。教科書を読んで、レポートを作成しますが、独学なので、わからない点も出てきます。そういう時に、スクーリングで、先生に直接聞いてみると良いと思います。直接先生に聞けるので、積極的に利用していきましょう。

スクーリングのデメリット

通信制高校に入ったきっかけが、引きこもりであったりとか、いじめを受けていて、あまり人と関わりたくないと思って、入学した場合、スクーリングは苦痛に感じる可能性があります。もし、その場合は、スクーリングの種類が通学型では、授業回数が多いので、集中型や合宿型が良いと思います。集中型は、年に数日間学校に通いますが、家から通って学校にいきます。合宿型は、集中型同様、年に数日間学校に通いますが、郊外や離島にキャンパスがあるため、泊りの合宿形式です。数日間のみ学校に行くだけなので、その期間だけ頑張りましょう。あまり時間が取れない社会人の人なども利用しやすいと思います。

まとめ

全日制高校の出席日数は、総授業数の2/3以上出席しないと、次の学年に進級できませんだいたい130日が最低出席日数となっているところが多いようです。通信制高校では、スクーリングの日数が学校によって決まっており、その日数を通えば、卒業することが可能です。スクーリングの種類は、通学型、集中型、合宿型の3種類あります。どのスクーリングの種類かによって、通う日数が異なります。通学型は、週に数日通うコース、集中型は年に数日通うコース、合宿型は、集中型と同様、年に数日通うコースですが、キャンパスが郊外や離島にあるため、泊りになります。スクーリングは、先生に直接授業を受けることができます。直接先生に教わりたい人は、通学型、あまり学校に行かずに卒業したい場合は、集中型や、合宿型を選びましょう。