【通信制高校】受験対策は何をする?作文の対策法や注意するべきことまとめ

【通信制高校】受験対策は何をする?作文の対策法や注意するべきことまとめ

全日制高校では、入学試験があります。全日制高校の入学試験は、科目試験が中心です。通信制高校にも入学試験があります。試験内容は、科目試験を課す学校もあれば、面接や作文等だけの学校もあります。通信制高校の入学試験についてお伝えします。

通信制高校の入学方法

通信制高校の入学方法は3つあります。新入学、転入学、編入学です。新入学は、中学校を卒業し、通信制高校に入学する方法です。また、過去に一度も高校に通っていなかった人も対象です。通信制高校の生徒全体の6割くらいがこの新入学から入ります。4月入学と10月入学があります。4月入学は、4月の上旬くらいまで募集をしているところもあり、全日制高校と比べると、直前まで募集をしているので、全日制高校の入試で失敗してしまった場合、通信制高校に入学するということもできます。転入学は、現在高校に通っていて、学年はそのままで別の高校に入学することができる方法です。転入学は、前の高校の単位を引き継ぐことができます。しかし転入学のタイミングや、普通科以外の高校から普通科の高校に転入学する時は、単位を引き継ぐことができない場合もあります。ここは注意しましょう。編入学は、高校を途中で退学した人が入学できる方法です。編入学の場合は、例えば、高1生の途中で退学をした場合は、高1生の途中までの単位を引き継ぐことができず、単位を引き継ぐことができないまま、新しい高校に入学することになります。転・編入学は、学校によっては、毎月募集している学校もあります。学校によっては年に1回というところもあるので、事前に学校に確認しましょう。

通信制高校の受験資格

新入学の場合は、中学校と同等の学力があると高校に認められた人が受験できます。中学校を卒業見込みの人と、中学校を卒業した人が対象です。転入学は、休学中も含む現在他の高校に在籍している人が対象です。編入学は、高校を途中で退学した人が対象です。

通信制高校には年齢制限はありません。中学を卒業して、入学する人もいれば、社会人になってから入学する人、還暦を過ぎてから入学する人もいます。既に高校を卒業している人は、入学することができません。

通信制高校の受験科目

通信制高校の受験科目は、多くの学校で、書類審査と面接を実施します。次いで、面接と作文、学科試験、書類審査・面接・作文という感じになっています。学校によって受験科目は異なるので、どんな科目なのかは予め確認しましょう。公立の通信制高校の場合は、科目試験を課す学校もあります。例えば、都立の通信制高校の場合は、英語、国語、数学の試験を課します。この3教科を60分で解くという感じです。科目試験を課すからと言って、難易度は難しいわけではありません。基本的な内容を問われます。

書類審査は調査書の内容を審査します。調査書には、出身中学校や高校での成績や学校への出欠状況が記入されています。転・編入学の場合は、成績証明書や単位修得証明書という書類を提出し、審査する場合もあります。面接や作文では、志望動機などを聞かれることが多いです。予め練習をしないとうまくできないので、中学校の先生や保護者と一緒に練習をしましょう。

面接での注意点

服装と髪型

通信制高校の面接では、服装指定をされることはほとんどありません。そのため、中学校の制服で面接に臨むのも良いですし、私服で臨むのも良いです。しかし、面接では、マナーが守れるかどうかをチェックします。清潔感のある服装や髪型を心掛けましょう。中学校を卒業した場合や現在通っている高校で制服がある場合は、制服で大丈夫です。社会人の人は、カジュアルな服装よりかは、スーツの方が良いでしょう。もし、制服やスーツがない場合は、黒系で清潔感のある服装にしましょう。服装だけではなく、フケだらけだったり、爪が伸びすぎていたり、襟や袖が汚れていたりすると不潔な印象を持たれてしまいます。面接前日はお風呂に入り、爪を切っておきましょう。また、シャツには、アイロンをかけておきましょう。当日はハンカチとティッシュを忘れずに持ちましょう。

通信制高校の校則は、全日制高校と比べると緩く、自由な印象を持つと思いますが、面接では、金髪であったり派手な髪色の場合は、落ち着いた色に変える等の対応をしましょう。ピアスを付けている場合も、面接の日はピアスを外しましょう。

座り方

イスの座り方一つで面接官の印象が変わります。イスに座る時は、背筋を伸ばして、体を面接官の正面に向けて、アゴを軽く引き、顔はまっすぐ正面を向けます。腰掛ける時は、音を立てて勢いよく座らないように注意しましょう。男子の場合は、足は肩幅程度に開いて、手は軽く握り、太ももに置くと良いでしょう。女子の場合は、かかとを浮かせず、膝とつま先を揃えて座りましょう。手は指先を伸ばして、右手を下にして両手を重ねて太ももの上に置くと良いでしょう。

事前に練習する

ほとんどの通信制高校の入学試験で面接を行っています。面接は誰もが緊張しますので、事前に聞かれる質問を想定して、回答を用意しておきましょう。通信制高校の面接でよく聞かれる質問としては、「なぜこの学校を選んだのか?」「卒業後の進路について」「卒業まで頑張れるかどうか」が挙げられます。面接によって、受け答えがしっかりとできるかどうかや、入学してからもしっかりと勉強していけるかどうかを確認する目的になります。

面接で回答する時は、礼儀正しく、はきはきとした態度で臨みましょう。聞かれた質問に対してだけ答えることがポイントです。聞かれていないことを長々と長時間喋らないように注意しましょう。質問に答える時は、タメ語で喋らず、敬語で答えましょう。面接官の目を見て、話すことが理想ですが、目を見て話せない場合は、面接官の鼻辺りを見て、話すと良いでしょう。面接で緊張してしまうと、自然と早口になってしまう可能性があります。意識して、ゆっくりと話すように心がけましょう。面接の練習では、学校の先生や保護者、兄弟に協力してもらって、本番に近い形で、練習を積んでおくと良いでしょう。

作文について

通信制高校の入試の作文には2種類あります。事前に作文を作成して、高校に提出するタイプと、受験の日に会場で作文を作成するタイプです。どちらのタイプなのかは、学校によって異なるので、事前に確認しましょう。事前に作文を作成するタイプは、家でじっくりと考えてから作成できますが、試験会場で作成する場合は、制限時間内に書く必要があります。また、書くテーマも試験当日までわからないので、どんなテーマでも書けるようにしておく必要があります。作文の文字数は学校によって様々です。何文字なのかも事前に確認しましょう。

作文でよく出るテーマとしては、「この学校に入りたい理由」「中学校の時に頑張ったこと」「高校卒業後の夢・目標」「高校入ったらやりたいこと」「尊敬する人」等です。

志望動機はほとんどの学校で出題される確率が高いテーマになります。必ず練習しましょう。

作文の内容だけではなく、字の綺麗さや、誤字脱字がないのかどうかもチェックされます。こういうところも確認しましょう。

まとめ

通信制高校の入学試験についてお伝えしました。通信制高校に入学するには3種類あります。新入学・転入学・編入学の3種類です。新入学の受験資格としては、中学校卒業卒業見込みの人や、卒業した人、転入学は、高校に在籍している人、編入学は、高校を退学した人です。通信制高校の入試の受験科目は、科目試験も学校にはありますが、ほとんどの学校は、書類選考、面接、作文です。面接では、マナーや清潔感を出しましょう。また、面接で聞かれることはほぼ決まっています。事前に練習しましょう。作文では、書く内容はだいたい決まっているので、そのテーマで書く練習をしましょう。